「007」ファンの聖地、鹿児島市にもあった 「二度死ぬ」でボンドのヘリが飛び立つシーン、撮影当時の風景残る

「007は二度死ぬ」のロケで坊津を訪れたショーン・コネリー(左)(宮内一朗さん提供)

 「007は二度死ぬ」のロケで坊津を訪れたショーン・コネリー(左)(宮内一朗さん提供)

脇田さんの説明に興奮気味に聞き入るファン=鹿児島市天保山町

 脇田さんの説明に興奮気味に聞き入るファン=鹿児島市天保山町

 1967(昭和42)年に公開された人気スパイ映画「007シリーズ」の第5作「007は二度死ぬ」は、日本が舞台になり鹿児島県内でもロケがあった。南さつま市坊津町秋目が有名だが、鹿児島市でもあったことを知る人は少ない。
 主人公ジェームズ・ボンドの乗るヘリコプター「リトル・ネリー」が離陸する場面で、天保山町の与次郎橋付近がロケ地。松並木や石垣が撮影当時のまま残っており、ファンの間では「聖地」とされている。
 4月20日、同作の国内ロケ地を巡る海外からのツアー客が秋目を訪れ、前日の19日には鹿児島市にも20人が訪問した。
 天保山町の自動車販売業、脇田義浩さん(58)がガイド役で案内。ファンは写真を撮ったり、脇田さんの説明に熱心に耳を傾けたりした。
 アメリカから来たシーラ・ライアンさん(69)は「実際に訪れることができ興奮している」。自身も映画の大ファンだという脇田さんは「一番の見せ場がここ天保山で撮影されたことを誇りに思う。多くの人にPRしていきたい」と意気込んだ。
 今回のツアーは、オランダのマルティン・ムルダーさん(51)率いる一行が東京を皮切りに、各地のロケ地を巡りながら西日本を縦断した。

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