水分補給は重要だ。しかし、飲み過ぎも良くない。
水は人間のからだに必要不可欠なものだ。健康的な生活を送りたいと考えている人にとって、水分補給は最優先すべきことだ。しかし、水分を取り過ぎてしまう可能性もある。
水を飲み過ぎると、軽い症状から命に関わる症状までさまざまな副作用を起こす可能性がある —— そして、水分過剰は体内の電解質のバランスを崩すことにつながりかねない。
カリウムやナトリウム、マグネシウムといった電解質は、腎臓から心機能まで全てを調節する役に立っている。水を取り過ぎると、からだがきちんと機能し続けるために必要な電解質が足りなくなる可能性がある。
あなたの水分摂取量が多過ぎるかもしれない、いくつかのサインを見ていこう。
※注:以下のリストで紹介する症状は、水分過剰が原因となっているケースもあれば、その他の疾患や問題が原因となっているケースもあります。判別がつかない時は医師に相談してください。
熱中症のサインを見逃さない! 夏の暑い日、身体をクールダウンする方法
のどが渇いていない時でも水を飲んでいる
複数の専門家は、自らの“のどの渇き”に任せておけば、多くの人々は1日に必要な水分量を取れると考えている。
つまり、のどが渇いていないのに水をガブガブ飲んでいる場合、あなたはからだが必要としている以上に飲んでいる可能性がある。
激しい運動をしたり、暑い時に外にいる場合は水分摂取量を増やすことが重要だが、多くの場合は自然なのどの渇きを目安にしよう。
尿が無色
色の濃い尿は脱水の兆候だと知っている人もいるかもしれないが、だからといって、無色の尿を目指すべきということではない。
Healthlineによると、レモネードのような淡い黄色の尿が水分補給の健全なレベルを示しているという。
無色の尿は水分を取り過ぎていて、摂取量を減らす必要があることを意味している可能性がある。
頭痛が続き、吐き気がある
WebMDによると、水の飲み過ぎは血中のナトリウム濃度を低下させ、頭痛や吐き気を招く可能性がある。
大量の水を飲んだ後に頭がぼんやりするようなら、病院で診察を受けた方がいいかもしれない。
夜寝ている間に何度もトイレに起きる
Medical News Todayによると、多くの人々は24時間ごとに6~7回排尿する。
もしあなたがもっと頻繁にトイレに行っていたり、夜寝ている途中でトイレに行くために起きなければならないようなら、水を飲み過ぎている可能性がある。
ただ、尿路感染症や糖尿病を患っていたり、前立腺に問題があったり、骨盤底が弱っている場合などでも、頻尿になることがあるので、トイレに行く回数が増えたと気付いたら医師に相談しよう。
足や手、唇がむくんでいる
電解質のバランスが崩れているサインの1つは、手や足、唇のむくみだ。
MSD Manualによると、水の飲み過ぎは血中のナトリウム濃度の低下につながりかねない。ナトリウム濃度が低下すると、細胞が膨張することもある。
水を飲み過ぎていると、顔や手足の組織の細胞がむくんだり、腫れぼったく感じることがある。
からだが震える、力が入らない
メイヨー・クリニック(Mayo Clinic)によると、水の飲み過ぎは筋肉の脱力やけいれんを引き起こすこともある。こうした症状は、血中のナトリウム濃度が低下した時に生じる可能性がある。
運動とは関係がないように見える腕や足の震えや痛みに気付いたら、それは水分の取り過ぎで電解質が失われているサインかもしれない。
水分摂取量を減らした後も筋肉の痛みや震えが続くようなら、医師に相談しよう。
理由もなくからだが震えるようなら、医師に相談した方がいいかもしれない。
疲労感が続いている
十分な睡眠を取っているのに疲労感があるようなら、水分過剰が原因かもしれない。
メイヨー・クリニックによると、水の飲み過ぎは体内の電解質のバランスが崩れることで、活力の低下、眠気、持続する疲労感を招く可能性がある。
水分過剰が原因かどうかを確認するため、水分摂取量を減らしてみよう。
頭がぼんやりする、意識障害がある
意識障害があったり頭がぼんやりするのも、水分過剰または水中毒の1つのサインだ。ナトリウムといった体内の電解質が減ることと関係している。
最悪の場合、脳が危険なほど腫れることもある。
意識障害やけいれん、意識消失といった症状が出始めたら、すぐに病院で診察を受けよう。
コメント