「10年前のエアコン」は買い替えるとどれだけ「節約」になる? 電気代を比較!

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「エアコンの電気代は何円くらい?」「10年前のエアコンは買い替えるほうがよいの?」などの疑問を抱いていませんか。具体的な電気代がわからないため頭を悩ませている人は多いでしょう。先に結論をいうと、エアコンを買い替えることで電気代を節約できます。ただ、買い替えの判断はケースにより異なってくるでしょう。
ここでは、エアコンの買い替えで節約できる電気代の目安や買い替えを検討する際のポイントなどを紹介します。

エアコンの買い替えで節約できる電気代の目安

電気事業連合会が発表している「家庭部門用途別エネルギー消費量」によると、暖房によるエネルギー消費量は全消費量の27.5%、冷房によるエネルギー消費量は全消費量の2.4%です。すべてがエアコンによる消費とはいえませんが、暖房と冷房で一定量のエネルギーを消費していることがわかります。そのため、電気代を節約したい場合、エアコンについて考えることが重要といえるでしょう。

・10年前のエアコンの電気代

環境省が運営している「COOL CHOICE」によると、2010年のエアコンの期間消費電力は923kWh/年(クラス全体の単純平均値)です。ここで用いているエアコンは、冷暖房兼用・壁掛け型・冷房能力2.8kWとなっています。
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会によると、2023年時点における電気料金目安単価は31円/kWhです。以上をもとに、10年前のエアコンを使用した場合の電気代を算出すると2万8613円/年になります。

・現在のエアコンの電気代

「COOL CHOICE」によると、2020年のエアコンの期間消費電力は10年前のエアコンに比べて、消費電力は約12%少なくなっています。電気料金目安単価が31円/kWhであれば年間の電気代は2万5265円です。

・10年前のエアコンと現在のエアコンの電気代を比較

10年前のエアコンを買い替えると、電気代を節約できる可能性があります。具体的な金額は環境や使用方法で異なりますが、上記のケースであれば年間で3348円節約できます。

エアコンの買い替えを検討するポイント

10年前のエアコンを使い続けていると電気代が高くなってしまいます。ただし、差額でエアコンを買えるほど電気代に差が生じるわけではありません。買い替えの必要性はどのように判断すればよいのでしょうか。

・故障のリスクを考える

一般的に、エアコンの寿命は10年程度といわれています。10年前のエアコンは、故障のリスクが高くなっている恐れがあります。各メーカーが設定する部品の保有期間にも注意が必要です。
具体的な設定はメーカーで異なりますが、10年前後に設定しているメーカーが多いでしょう。したがって、10年前のエアコンは修理できないケースがあります。故障したときのことが心配な人は、買い替えを検討するとよいかもしれません。

・機能を考える

現在のエアコンは、省エネ性能が高まっているだけでなく、さまざまな新機能を搭載しています。具体的な機能は製品で異なりますが、空気清浄機能や自己お掃除機能などを搭載しているものもあります。10年前のエアコンに比べて、快適性は高まっているといえるでしょう。電気代に加えて新しい機能が気になる人も、買い替えを前向きに検討できます。

エアコンを買い替えると電気代を節約できる

現在のエアコンは省エネ性能が高まっています。10年前のエアコンを買い替えることで電気代を節約できるケースが多いでしょう。具体的な金額は使用方法などで異なりますが、年間で3348円程度節約できる可能性があります。
買い替えを悩む場合は、故障のリスクや新機能の必要性を検討するとよいかもしれません。さまざまな角度から、買い替えについて考えてみてはいかがでしょうか。

出典

電気事業連合会 日本の電力消費

COOL CHOICE 2020年 VS 2010年 最新家電と10年前の家電どのくらいおトク?

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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