日本列島で相次ぐ地震…関連は？専門家に聞く

　石川、千葉など、ここ最近、全国で震度４以上の地震が相次いでいるが、十島村で起きた地震との関連性はあるのか。また、今後の注意点など、専門家に聞いた。
　今月５日、石川県珠洲市で震度６強を観測する地震があった。それ以降、千葉県木更津市で震度５強、１３日には十島村で震度５弱の地震が発生するなど全国各地で震度４以上の地震が相次いでいる。
　この頻発する地震と今回の十島村の地震の関連性はあるのか。地震の専門家に話を聞いた。
（鹿児島大学大学院理工学研究科　仲谷幸浩特任助教）
「全国の地震とは関係がない。今回の地震、口之島、中之島付近で起こったＭ５．１の地震、それから他のところで起こった規模の大きな地震というのはそれぞれの地震のマグニチュードや距離だったり発生場所を考慮するとそれぞれが独立して発生したタイミングが重なった。それぞれが関係して起こっているわけではない」
　全国で相次ぐ地震と今回の十島村の地震は関係ないと言う。では、十島村で発生した地震の原因については。
（鹿児島大学大学院理工学研究科　仲谷幸浩特任助教）
「今回地震が発生した場所が陸側プレートの中の地殻の中で発生した地震でその地殻内で断層がずれ動いたことによって発生した地震だと考えている」
　十島村の地震などが南海トラフ地震へ影響を与える可能性は低いという。
（鹿児島大学大学院理工学研究科　仲谷幸浩特任助教）
「今回の地震、口之島、中之島付近で起きた地震が南海トラフエリアに影響を与えるとは考えていない。南海トラフは南海トラフで当然地震が起こる可能性はある。南海トラフで発生しないというわけではないのでその点は注意してほしい」
　今後の注意点について聞いた。
（鹿児島大学大学院理工学研究科　仲谷幸浩特任助教）
「今はトカラ列島近海が取り上げられているがもちろん県本土を含めて日本では基本的にどこでもマグニチュード５、６クラスというのは起こってしまうので他人ごととは思わずに常に備えていただくのが大事」