【台風14号】霧島市で開発が原因とみられる台風被害 対応求めた住民とトラブルに 鹿児島

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9月に鹿児島県本土を台風14号が直撃した際、霧島市有地で発生した倒木と土砂崩れで住宅2棟が被災し、対応を求めた住民と市の間でトラブルとなっていることがわかりました。
民家の裏山が崩れ、なぎ倒された杉の木は約60本。そのうち1本は住宅の2階部分を貫いています。そして、流出した大量の土砂で畑や庭は見えなくなっています。
被災したのは、霧島市国分郡田にある平屋と2階建ての住宅計2棟。
被災した住宅の住民らによりますと、台風14号が鹿児島県本土を直撃した9月18日から19日にかけ、杉林とともに住宅裏の斜面が、幅約40メートル、高さ10メートルにわたって崩壊。崩れた斜面の上は霧島市が造成中の市有地でした。
被災した住宅に住む男性
「景観もよくてここに引っ越してきたが、この景観もなくなるかと思うと寂しい」
この男性は倒木の原因について、霧島市が行っている造成により強風が遮られなくなったことによるものと訴え、市に被害の復旧を求めたということです。
しかし、霧島市は「今回の土砂崩れと公共工事との因果関係は分からない」と回答したということです。
さらにこの2軒は、台風14号で被災した家屋としては集計されておらず、応急の工事が始まったのも9月29日と遅かったため、住民は市の対応に不満を募らせています。
霧島市は鹿児島テレビの取材に対し「造成地では雨水対策が施されていて、現時点で土砂災害との因果関係は分からない」としています。
また復旧工事についても「発生直後に発注したが、専門技術を持つ業者が確保できず、遅れた。被災家屋として報告されていないのも意図的ではない」と回答しています。

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