【滞在記】奄美大島の海辺に佇む大人のリトリートヴィラで、大自然と対話するひとときをヴィラリゾートホテル 伝泊 The Beachfront MIJORA(鹿児島県/奄美市)

2021年7月に世界自然遺産に登録された奄美大島。美しい海に囲まれ、多種多様な生物が共存する、豊かな自然を感じられる人気のエリアです。
今回は奄美の海、自然、食事、人の温かみを体験できることが魅力な「伝泊 The Beachfront MIJORA」に宿泊。「デラックス ヴィラ」での滞在と併せ、2023年4月にオープンした「エクスクルーシブ スイート ヴィラ」、6月にオープンした「ホライゾン デラックス ヴィラ」についてもご紹介します。自然を介して自分との対話を実現できる、禅的かつ本質的な建築「伝泊 The Beachfront MIJORA」。大自然を通じて日常の喧騒を忘れ、心を整えるリトリートな宿泊体験を感じていただきたいです。

奄美の美しい海と向き合い心身を整える、ヴィラ形式のリトリート施設

「伝泊 The Beachfront MIJORA」は、奄美空港から車で約15分 の好立地にあり、どのお部屋からも目の前のビーチまで歩いていくことができます。

まずはホテルに隣接されたフロント兼レストラン&バー「2 waters」にてチェックインを行います。青い海と山々が目の前に広がるロケーションに、奄美の自然がやさしく迎え入れてくれるよう。

ビーチまで徒歩10秒、自然の中に佇む「デラックス ヴィラ」

今回宿泊させていただいた「デラックス ヴィラ」は、「伝泊 The Beachfront MIJORA」で最も室数の多い代表的なヴィラ。一面ガラスの大きな窓からは奄美の海を見渡せます。取材時は雨の日でしたが、テレビのない空間で静かに響く雨音さえも心地よく、自然の中に溶け込むような、非日常感を味わうことができました。

「スタンダード ヴィラ」のみキッチン設備がございません。

「デラックス ヴィラ」にはキッチンもあり、地元の食材を購入して料理をするなど、お部屋での滞在を楽しむことができます。

電子レンジ、オーブン等の家電は、シックな色で統一され、お部屋の雰囲気を壊さず収納されています。

屋外ビューバスは、一部お部屋に限られます。

お部屋からなだらかに繋がるバスルームは、あえて仕切りのない開放的な空間。余分なものを取り除いた自然の音を感じながら、リラックスしてお過ごしいただけます。

バスアメニティは「Aesop」。洗練された香りがバスタイムの幸福度を上げてくれます。

奄美のまちづくりに繋がる、こだわりのアメニティ

お部屋にはこだわりが詰まったお菓子やお茶が置いてありました。奄美のさとうきび畑に囲まれ、自然豊かな場所で作られた「凪屋」のかりんとうや、奄美の障がい者就労支援施設「あまみん」で丁寧に作られた奄美のショウガ科のハーブから作られた月桃茶など。お部屋に置いてあるもの全てに、奄美に関わるストーリーがあります。

国際的なエコラベル「グリーンキー(Green Key)」を取得している「伝泊」では、環境負荷を軽減するための取り組みを続けています。
アメニティはプラスチックに代わる素材として注目を浴びている竹製のものを導入。丈夫で折れにくく、軽量で持ち運びしやすい側面もあるため、ご自宅に持ち帰っても利用できるそう。日頃より環境に配慮した商品を選ぶ「伝泊」ならではのこだわりですね。

ナイトウェアは、シンプルで着心地のよい国産綿素材のワンピースタイプ。伝泊のロゴ入りタオルは「ダイアログ・イン・ザ・ダーク 」に所属する、視覚障がい者のタオル・テイスティングにより開発されました。繊細な感性から生まれた特別な「肌ざわり」「風合い」を感じるタオルでした。

お部屋には、「伝泊」のオリジナルCBD製品「AMATSUMIZU」がアメニティサイズで用意されています。CBD(カンナビジオール)は麻に含まれる天然の化合物で、心身の健康維持に対する様々な働きが期待される成分。
こちらは奄美の障がい者就労支援施設で働いている方が原料を手摘みして作られるそうです。ものづくりが、まちづくりであるために、想いや温もりをひとつひとつ丁寧に紡いだ製品。自身を労り日頃の疲れをリセットさせるリトリートな滞在を満喫できます。

ビーチと同じ目線に位置する、メゾネットタイプの「エクスクルーシブ スイート ヴィラ」

「エクスクルーシブ スイート ヴィラ」 は、2023年4月にオープンした唯一のメゾネットタイプのスイートルーム。
ベッドの真上には鏡が設置されており、寝転ぶと天井の鏡に海が反射するそう。大きな窓ガラス越しに見える景色と併せて、頭上にも海が広がる開放的で贅沢な空間です。

階段を降りた先にある下階には、ビーチと同じ目線の石垣を設えたバスルームがあり、満潮時にはお部屋の間際まで海が広がるとのこと。洗面台が2つあるので、忙しい朝の時間もゆっくりと身支度ができそうですね。

ホテルで唯一、3名定員のお部屋もある「ホライゾン デラックス ヴィラ」

2023年7月オープンの「ホライゾン デラックス ヴィラ」は、クイーンベッド、ツインベッド、トリプルベッドの3タイプ。なかでもトリプルベッドのお部屋は「伝泊 The Beachfront MIJORA」で唯一、3名定員になっており、お友達同士でも滞在しやすいです。「ホライゾン デラックス ヴィラ」は居室との境に扉がついているので、プライベートを保つことも可能。
こちらのお部屋はビーチと同じ高さに位置しており、水平線に浮かぶような感覚を楽しむことができます 。窓際には無垢の板でできたテーブルが設置されているので、奄美の海を眺めながら非日常空間でお食事をする、とっておきのひとときを過ごせます。

オーシャンビューのレストラン&バーで奄美の食材を堪能

夕食は「2 waters」にて、 昼間の雰囲気とはまた異なり、夕暮れ時から日が落ちるまでの景色の移り変わりを眺めながら楽しみます。その日、その季節の食材に合わせて内容を決めている料理をいただきましょう。

今回はメニューの中からシェフおすすめの3品をいただきました。1品目は「島魚のカルパッチョサラダ仕立て」。赤松(ハマダイ)とシビ(キハダマグロ)を使ったお料理はさっぱりとした味わいで、南国の魚の風味が感じられます。

2品目は奄美の焼き野菜と焼きチーズ。奄美の笠利地域にある農園「くすだファーム」の無農薬野を中心に使っているため、安心して美味しくいただけます。

メインの「島魚のポワレ」は、焦バターレモンソースとの相性が抜群。日本の南西諸島でよく栽培されるターマン(田芋)も添えられており、独特のねばりと甘みが絶品です。

締めは「沖永良部の蜂蜜のアイスにパッションソースを添えて」。目でも舌でも楽しめるデザートが、食後の満足度をさらに高めてくれます。

絶景を眺めながら爽やかな1日の始まりを

朝食も「2 waters」でいただきます。奄美の食材を使ったプレートやスープは体に優しい味わいで、パンや付け合わせのジャムや黒糖キャラメは全て自家製。特に、奄美の塩が入った塩バターとパンの組み合わせは絶品でした。穏やかな海を眺めながら、ゆったりとした朝の時間を過ごすことができます。

今回は、奄美出身の建築家・山下保博氏が手がける「伝泊」シリーズの一つである、「伝泊 The Beachfront MIJORA」をご紹介しました。 奄美の魅力がぎゅっと詰まった宿で、島の自然と対話するリトリートな滞在を満喫してみてはいかがでしょうか。

ヴィラリゾートホテル 伝泊 The Beachfront MIJORA

ヴィラリゾートホテル 伝泊 The Beachfront MIJORA

鹿児島県/奄美市

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この記事を書いた人

Ruo Inaoka

一休.com バケーションレンタルの営業。子供の頃から観光業界で働くことが夢で、旅行代理店に勤めたのち、一休へ入社。国内外問わず旅行が趣味で、特に好きなのはスペインと韓国。ホテルや旅館とは異なるバケーションレンタルの滞在について、記事を通して魅力をお伝えしていきます。

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