一升瓶10本分の焼酎…黒伊佐錦「デカクロボトル」が返礼品でもらえる 伊佐市ふるさと納税

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一升瓶10本分の18リットルが入る黒伊佐錦のデカクロボトル

ニンニクがたっぷり入った「工房ゆう」のギョーザ

 ニンニクがたっぷり入った「工房ゆう」のギョーザ

 新型コロナ下の巣ごもり需要もあり、ふるさと納税の寄付が全国自治体で堅調だ。鹿児島県内も同様で、2021年度の寄付総額は初めて400億円を突破、9年連続で過去最高を更新した。貴重な税収となるため、各自治体は寄付をさらに増やそうと、返礼品に工夫をこらす。
 伊佐市は名産の米を中心に、肉やお菓子など400品以上をそろえる。市内に醸造所がある伊佐美、伊佐大泉など焼酎の飲み比べセットも人気。中でもひときわ目を引くのが、黒伊佐錦の一升瓶10本分の18リットルが入る「デカクロボトル」だ。
 注文が入った段階で高さ約85センチの特注瓶を大口酒造に持ち込み、中身を詰めて発送。大きいため、外の木箱も特注品だ。
 取り扱う「酒乃向原」の向原一信さん(57)は「飲み会に持っていけば大盛り上がり。つかまり立ちするくらいの子どもと写真を撮ってもかわいい」と勧める。
 同市の2021年度の寄付額は約4億7000万円。その中で不動の一番人気は「工房ゆう」が作るギョーザだ。代表の山口智子さん(66)が1999年に販売を開始した。ニンニクがたっぷり入り「ここのを食べたら他のは食べられない」という市民も少なくない。
 毎朝5時半から仕込みが始まり、1日4000~6000個を全て手包み。10回以上注文するリピーターも。生産量が限られているので、現在約4カ月待ちだ。

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