中国「偵察気球」撃墜 4年前、鹿児島でも似た物体が… 当時の目撃者「非常に似ている」「正体気になる

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こちら、アメリカ本土上空で目撃された中国の偵察気球です。4日に大西洋上で撃墜されました。そして、こちらは4年前、鹿児島県内で目撃された謎の物体です。今回の中国の偵察気球と似ています。
当時、この物体を目撃した人たちからは「鹿児島で見た気球も中国のものだったのではないか」との声が上がっています。
こちらの映像は2019年11月20日、夕方。鹿児島市上空で撮影されたものです。桜島の方向に白く光る物体が浮いています。
こちらは同じ日に吉野町で撮影された写真。中央から下がるワイヤーが確認できます。
白い物体は、鹿児島市、薩摩川内市、霧島市、姶良市などでも目撃情報が相次ぎ、薩摩川内市上空から東に流れたと見られています。
(薩摩川内市役所・市民安全部 上戸理志部長)「寺山の方向から小さかったが、ゆっくりふわふわ浮きながら流れていくのを目撃した」
当時、薩摩川内市役所にも市民からの通報があり、職員の上戸理志さんも、東の空を確認しました。
(薩摩川内市役所・市民安全部 上戸理志部長)「ニュースを見たときに4年前のことを思い出した。何だったのか、その正体が気になる」
この時確認された飛行物体について…
●鹿児島地方気象台「気象台の観測気球ではない」
●航空自衛隊下甑島分屯基地「観測気球は過去にも飛ばしたことはない」
●陸上自衛隊川内駐屯地「自衛隊のものではない」
●韓国の気象当局「韓国の観測気球ではない」
と回答しました。
こちらは、4年前の同じ日、薩摩川内市のせんだい宇宙館が天体望遠鏡で撮影した写真です。高度3000メートルから5000メートルの場所で確認され、大きさは直径10メートルあまりと見られています。
(せんだい宇宙館 今村聡館長)「気球から吊るされている観測機器、パネルような物体が非常に当時と似ていると感じた」
今村聡館長は、物体が通過した時期や高度、ルートを照らし合わせると、中国から流れてきた可能性は十分に考えられると言います。
(せんだい宇宙館 今村聡館長)「11月ごろに約5000メートルを飛行すると偏西風の影響を受けやすい。上流をさかのぼれば中国に当たる。上空の西寄りの風、偏西風に乗って東に向かってきたのはつじつまが合う」
日本の上空では、これまでに宮城県などで似たような白い物体が目撃されていて、磯崎仁彦官房副長官は6日の会見で「アメリカの事案との関連性も含め、引き続き分析を進める」とコメントしています。
4年前、鹿児島の空に現れた白い物体。その正体は分かっていませんが、偵察気球の出現で、再び注目を集めています。

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