人口2人 桜島沖・新島の夫婦「島に憩いの場を」 新たな取り組み[03/17 19:40]

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桜島の北東にある島・新島、無人島だったこの島に3年前に移住した元島民の佐々木さん夫婦が、今、新たな取り組みを進めています。
鹿児島市の桜島北東に浮かぶ新島で、今、新しい施設の建設が進められています。
(佐々木直行さん)「今、建てようとしてるのはこれですね。避難所兼カフェ」
(和子さん)「(島に)来る方が多くなって。何かが起きたら大変。安心安全にということで」
島に暮らす、佐々木直行さん・和子さん夫婦です。新島は、桜島の北東およそ1.2キロの沖合にあります。江戸時代の火山活動で海底が隆起してできた、周囲2.3キロの小さな島です。
ピーク時の1951年にはおよそ250人が暮らし、小学校の分校や商店などもありましたが、過疎高齢化が進み、2013年に無人島になりました。
佐々木和子さんは、新島の出身です。島が荒れ果てていく姿に心を痛めていた和子さんは、家族やボランティアの人たちとともに、島の清掃や神社の再建に乗り出します。
そして2019年に、それまで暮らしていた北九州市から夫婦で移り住みました。
(直行さん)「島を守りたいというか、島全体をきれいにして」
二人の手入れのかいもあり、島は美しさを取り戻しつつあります。島を訪れる人も、年々増えているといいます。しかし・・・
(和子さん)「皆さんが炎天下、暑い時とか避難するところ、休憩場所がない。定期船待ってる間に椅子もお貸ししたりするんですけど、家の中にどうぞっていうわけにもいかないし」
島には、雨風や日差しをよける場所がありません。そこで、避難所としても利用できる休憩所を作ることにしたのです。
(直行さん)「前面を窓にしてですね、カウンターに座っていただいて、(風景を)見ながらお茶を飲んでもらう」
去年から少しずつ準備を進めてきました。
(直行さん)「資金がないもんですから、クラウドファンディングで皆さんのご支援をあおいで」
この日は仲間たちが集まり、草払いや施設の土台を作りました。参加者は、ボランティアです。
(参加者)「月1は来てます。出来上がった時は楽しいです」
(参加者)「大変とは思わないですね。子どもたちを呼んだり、にぎわったり、癒しの場ができたらいいよねって」
憩いの場ができるのを皆、楽しみにしています。
(和子さん)「島に来られた方たちが喜んで帰っていただく。何もなかったけど、自然の中で遊べたっていう。子々孫々にずっと繋げていく島になったらいいなと思います」
今月末まで、クラウドファンディングで建設費用を募っています。避難所を兼ねた休憩所は、今年の夏の完成を目指しています。
クラウドファンディングやボランティアの問い合わせは、佐々木直行さん090−4195−7240です。

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