鹿児島港本港・ウォーターフロントパーク保全打ち出す スタジアム整備は含まれず

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鹿児島港本港区の利活用について考える検討委員会の会合で、ウォーターフロントパークについては、鹿児島市が計画しているサッカースタジアムは整備せず、現状のまま残す方向性が示されました。
(本港区利活用検討委員会 北崎浩嗣委員長)「ウォーターフロントパークは水辺の空間として、またイベントや県民の憩いの場として、これまで通り利活用できる空間として保全する方向性が強く出てきた」
鹿児島港本港区では県が新たな総合体育館の整備を、鹿児島市がサッカースタジアムの整備を計画しています。
25日の検討委員会で、北崎委員長が、鹿児島市がサッカースタジアムの候補地の一つに挙げている本港区内のウォーターフロントパークには施設を整備せずに、現状のまま保全する方針を示しました。今後の会合で話し合われることになります。
また、鹿児島商工会議所が本港区のドルフィンポート跡地には県の総合体育館が整備されることを前提とし、周辺にはカフェや売店、エンターテイメント空間などにぎわいをつくるための開発が必要とする提言をしました。
そして、本港区内の住吉町15番街区には、県が想定する駐車場ではなく、国際会議などが開ける施設や観光客を受け入れるためのホテルの整備を提言しました。
鹿児島市のスタジアム構想は提言に盛り込まれておらず、商工会議所の岩崎会頭は改めて否定的な考えを示しました。
(鹿児島商工会議所 岩崎芳太郎会頭)「サッカー場を造ろうと行政庁(鹿児島市)として判断した。なぜそう判断したのか分からない」
本港区でのスタジアム整備に否定的な声もあることに、鹿児島市の下鶴隆央市長は…。
(鹿児島市 下鶴隆央市長)「どこにでも造っていいサッカー場ではなく、鹿児島のまちを持続可能なものにする、活力を生み出すスタジアム構想だということを丁寧に説明していきたい」
スタジアムの建設を本港区の活性化につなげる考えを強調しました。
なお、県は来月上旬から4月中旬にかけ、本港区の利活用に対する意見を県内外から募ることを発表しました。希望者には検討委員会でのプレゼンテーションも認めることにしています。

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