住友金属鉱山が菱刈鉱山の下部鉱体でも「金」の採掘を開始、湧き出す温泉を抜湯し採掘可能な環境が整う

■国内最大の生産量を誇る金鉱山、重要かつ安定した収益源

 住友金属鉱山<5713>(東証プライム)は11月4日午後、国内最大の「金」生産量を誇る菱刈鉱山(鹿児島県伊佐市)の下部鉱体でも金鉱石の採掘を開始と発表した。

 発表によると、菱刈鉱山の地下からは温泉水が湧出しており、坑内の海抜マイナス50メートル地点に抜湯室を設置し、金鉱石の採掘を行っている。探鉱の結果、下部にも有望な鉱体が連続していることが確認されたため、2012年に下部鉱体の開発を決定し、海抜マイナス80メートル地点に新抜湯室を設置する工事を開始した。

 2022年3月より新抜湯室の稼働を開始し、水位が下がり採掘可能な環境が整ったことから、このたび下部鉱体の採掘を開始した。今後は完工に向けて、引き続き安全と環境に十分配慮しながら工事を進めていく。

 菱刈鉱山は、国内最大の生産量を誇る金鉱山であり、同社にとって重要かつ安定した収益源であるとともに、高度な技術力を継承し、世界で活躍する鉱山エンジニアを育成するトレーニングの場「マイニングスクール」としても重要な役割を担っているという。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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