動脈硬化予防に期待 桜島大根の「トリゴネリン」入りゼリー開発

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 鹿児島が誇る食材の一つ桜島大根は、血管をしなやかにする機能性成分「トリゴネリン」を多く含むことで注目されている。手軽に摂れるようにと、鹿児島大学の研究チームなどがトリゴネリンが入ったゼリーを開発した。そのお味は?
 こちらが鹿児島大学の研究チームなどが開発した桜島大根を活用したゼリー「トリゴネリン、入ってます」。トリゴネリンとは、血管を強くしなやかにする機能性成分で、動脈硬化や高血圧の予防に繋がると期待されている。2019年、鹿児島大学農学部の加治屋勝子研究教授らが、一般的な大根と比べて桜島大根にはトリゴネリンが60倍も含まれていることを発見し、多くの人が手軽に摂取できる方法を模索してきた。
(鹿児島大学農学部 加治屋 勝子 研究教授)
「桜島大根の旬の時期はすごく短く1月と2月しかとれない。一年間、桜島大根を食べられる食品を作りたいというのが一つあった」
 約1年に及ぶ試行錯誤の末に、桜島大根の濃縮エキスに柚子の果汁を加えたスティックゼリーが完成した。
(加治屋研究教授)
「(試作では)トリゴネリンをぎゅっと詰めたかったので、かなり濃縮していて、大根の味が前面に出てきた。なかなか味の相性が難しく、材料を変える中でユズになった」
(中西 沙綾アナウンサー)
「おいしい。ゆずの香りと優しい甘さが広がります。大根の苦みなどは全く感じなくて、お子さんから年配の方までおいしく食べられそうです」
 形が良くなかったり、重さが足りず市場に出回らない規格外の桜島大根もゼリーなどに加工することで廃棄を抑えることにつながるという。
(加治屋 建久教授)
「生産者さんの作った桜島大根を余すことなく使いたいと思っている。たくさんの方に血管に興味を持っていただいて、一人でも多くの方に桜島大根のトリゴネリンを取っていただけるようにこちらも情報発信していきたい」
 桜島大根を使ったゼリー「トリゴネリン、入ってる」は、一箱30本入り。販売価格は3980円。1本にトリゴネリンが9mg相当。鹿児島市内の一部のAコープやインターネットなどで販売されている。

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