反撃能力備えた長射程ミサイル、鹿児島への配備に52%が「賛成」 「反対」は40%

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 陸上自衛隊の瀬戸内分屯地に配備されている12式地対艦誘導弾=奄美市名瀬

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 長射程ミサイルへの配備に賛成?反対? グラフを見ればすぐ分かる

陸上自衛隊瀬戸内分屯地で公開された米軍の高機動ロケット砲システム「ハイマース」=2022年11月、瀬戸内町節子

 陸上自衛隊瀬戸内分屯地で公開された米軍の高機動ロケット砲システム「ハイマース」=2022年11月、瀬戸内町節子

 南日本新聞社の意識調査で、反撃能力(敵基地攻撃能力)を備えた長射程ミサイルの鹿児島への配備について賛否を尋ねたところ、賛成が52.9%で反対40.3%を12.6ポイント上回った。
 西之表市馬毛島の自衛隊基地整備に「賛成」「どちらかというと賛成」と答えた人のうち、9割が県内配備に賛成の立場を示した。
 全体の回答は「賛成」30.9%、「どちらかといえば賛成」22.0%、「どちらかといえば反対」22.4%、「反対」17.9%、「わからない」6.8%。
 男女別で賛否の割合をみると、男性は賛成64.3%、反対31.9%。一方、女性は賛成34.0%、反対55.7%で反対が多数だった。
 年代別では、賛成は30代の70.7%が最も多く、40代64.3%、20代63.0%の順。反対は70代以上が最多の44.9%、60代41.7%、50代41.3%と続いた。18、19歳はサンプルが少ないものの賛成33.3%、反対66.7%だった。
 反撃能力は、政府が昨年12月に閣議決定した安保関連3文書で保有を決めた。戦後安保政策の大転換となる。「12式地対艦誘導弾(ミサイル)」を長射程化する開発を進めており、地上発射型は2026年度にも納入される見込み。現行の12式が置かれている奄美、沖縄への配備が取り沙汰される。
 意識調査は4月15、16日に行い、県内の1062人から回答を得た。

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