世界から注目のボクサー 鹿児島・鹿屋市出身、荒竹一真選手の目標とは?

鹿児島県・鹿屋工業高校時代は出場した大会すべてで優勝し、圧倒的な強さを誇ったボクサーといえば、荒竹一真選手。駒澤大学に進学した荒竹選手はさらなる高みを目指してトレーニングを続けています。そんな荒竹選手を取材しました。

荒竹一真選手
「絶対自分が一番誰よりも結果を出したいと思ってやっているので、毎日刺激になっている」

駒澤大学2年生、ボクシング部の荒竹一真選手。スピードとスタミナが武器の荒竹選手は、11月、ヨルダンで行われたアジア選手権で48kg級で銀メダルを獲得。日本男子としては唯一決勝に勝ち残り、世界から注目されているボクサーです。
鹿児島県鹿屋市出身の荒竹選手は元プロボクサーの父・俊也さんの影響で、小学5年生の時にボクシングを始めました。中学時代にはスタミナをつけるため、ボクシングをしながら陸上部にも所属し、駅伝で全国大会に出場。
そして高校時代は1年生でインターハイで全国の頂点に立つと、その後も負けなし高校無敗という輝かしい成績で駒澤大学に進学しました。

荒竹一真選手
「小学生の時から駒澤大学と交流があって、監督が鹿児島出身で、そういうつながりもあって、昔から大学に行くんだったら駒澤大に行きたいと思っていた」

駒澤大学ボクシング部は、オリンピック選手や多くの全日本チャンピオンを輩出している名門です。その駒澤大学で、異例となる1年生でレギュラーを勝ち取った荒竹選手は2021年、関東1部リーグで全勝という成績でチームのリーグ初優勝に大きく貢献しました。
荒竹選手について、指導者の1人、林田太郎コーチはー。

林田太郎コーチ
「ポテンシャルは、もちろんすごいものを持っている素晴らしい選手。もっともっと高いところにいける選手だと思っている」

全体練習後、1人トレーニングを続ける荒竹選手の姿がありました。

荒竹一真選手
「練習量は人と一緒じゃ全然だめ。やれと言われたからやるようでは強くならないのは、これまでたくさん見てきた。自分が強くなるために練習している」

全寮制のボクシング部、荒竹選手は部屋に保管しているアジア選手権の銀メダルを見せてくれました。

荒竹一真選手
「金メダルが欲しかったです。2月のUー22も銀だったので2つめの銀メダルです。もういらないです」

前原 竜二アナウンサー
「金がいい?」

荒竹選手
「はい」

荒竹選手と同部屋の後輩・中山颯太選手
「荒竹選手は全部ボクシングのことを考えて生活している。弱音を吐いているのを見たことがない」

前原アナウンサー)
「鹿児島に帰りたいって思うことは?」

荒竹選手
「結構あります。鹿児島のご飯食べたいし、家族にも会いたいし」

前原アナウンサー
「頑張れる力の源は?」

荒竹選手
「自分の目標や夢に向かってやると決めたので、そのためにここで自分で頑張らないとなと思って頑張れています」

荒竹選手は明確な目標を持って毎日の練習に励んでいます。そんな荒竹選手に2023年にかける思いを聞きました。

荒竹一真選手
「高校3年生の時に一番の目標にしていた鹿児島での国体での優勝というのは、そのときにはできなかったけど、延期になって運良く自分が大学3年のと時に開催される予定なので、自分が出ることができたらもちろん3年越しの国体優勝というのを目標にやっています」

そして、さらにその先も見据えています。

荒竹一真選手
「大きな目標だと、2024年のパリ五輪が開催されるので、そこでまず、日本代表になって枠を勝ち取ってそこで金メダルを取りたい」

着実に成長している荒竹選手は現状に満足することなく、さらなる高みを目指して進み続けます。

コメント