地域の伝統芸能がまた一つ…塩屋堀集落の棒踊り、最後の奉納 少子高齢化で担い手不足

勇壮な棒踊りを披露する塩屋堀集落民=南さつま市金峰町尾下

 勇壮な棒踊りを披露する塩屋堀集落民=南さつま市金峰町尾下

(別カット)勇壮に打ち合う塩屋堀集落の棒踊り=南さつま市金峰町尾下

 (別カット)勇壮に打ち合う塩屋堀集落の棒踊り=南さつま市金峰町尾下

 鹿児島県南さつま市金峰町尾下(おくだり)の金峰神社遥拝(ようはい)所と南方神社で、お田植え踊りが奉納された。これまで7集落が踊りを披露してきたが、新型コロナ禍で3年休止した影響もあり2集落にとどまった。今回を最後に活動を休止する塩屋堀集落は最後の棒踊りを勇壮に舞い、盛大な拍手を浴びた。
 遥拝所と南方神社は同じ敷地内にあり踊り手は計2回奉納する。奉納は4月29日あり、最初は上馬場集落。小学校6年から高校2年生までが二才(にせ)踊り(棒踊り、金山踊り)、40代までの社会人が三才(さんぜ)踊り(刀踊り)を披露した。
 塩屋堀集落の棒踊りは1991年、30年ぶりに復活し約30年続いたが少子高齢化で再び休止を決めた。福岡や鹿児島市から帰省した3人を含め計12人が息の合った踊りを見せた。櫻木圭人さん(32)、桜井裕作さん(32)は「寂しくなる。いつかまた復活できればいい」と語った。

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