売上高100億円超企業 鹿児島は2社減44社 トップは南国殖産1471億円 県内の売上総額微増、コロナ前水準には届かず 21年度九州・沖縄、民間調べ

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 東京商工リサーチは、2021年度に単体で年間売上高が100億円を超える九州・沖縄企業ランキングをまとめた。鹿児島支店によると、県内は44社で2社減ったものの、売上総額は153億円増の1兆3021億円だった。同支店は「新型コロナウイルスの影響は緩和されつつあるが、県内全体ではコロナ前の水準にはまだ至っていない」としている。
 県内44社のうち33社が売り上げを伸ばした。1位は南国殖産(1471億円)で、燃料価格上昇もあって前年度を上回った。2位のタイヨー(1086億円)、3位のニシムタ(809億円)はともに減収、前年度の巣ごもり需要の反動とみられる。前年度は時短営業などの影響があった山形屋(352億円)が9位、貴金属リサイクル事業で相場が好調な大口電子(347億円)が10位に入った。
 44社中、前年度は100億円未満だったのは3社。コロナ禍から回復したフレッシュ青果(120億円)、巣ごもり需要を取り込んだ迫田(106億円)が再登場、農産物輸出入事業を中心に規模を拡大する南九(105億円)が初めてランクインした。
 九州・沖縄全体の首位は、九州電力(福岡市)の1兆4556億円。2位はトヨタ自動車九州(福岡県宮若市)で1兆1656億円、3位はコスモス薬品(福岡市)で7264億円だった。
 調査は九州・沖縄に実質上の本社を置く企業が対象。金融業や協同組合、市場、メーカー系列の自動車販売会社は除き、回答があった社を集計した。

【関連表】2021年度鹿児島県内100億円企業

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