奏者も作曲家も「オール鹿児島」で郷土色豊かな音色 鹿児島交響楽団が定期演奏会

2022/06/20 10:00

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フルートの伸びやかな音で聴衆を魅了する三原奏音さん=19日、鹿児島市の宝山ホール

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 鹿児島交響楽団の第96回定期演奏会(同楽団、南日本新聞社など主催)が19日、鹿児島市の宝山ホールであった。「All Kagoshima! 鹿児島の音楽家たち」と銘打ち、奏者・作曲家とも鹿児島ゆかりの人がそろった。郷土色豊かな音色に950人が聞き入った。
 真邉省至さん指揮の下、平山雄一「思い川」、中村夏野「備忘録より」、福島雄次郎「管弦楽のための『ヤポネシア組曲』」を披露。昨年の南日本音楽コンクールでグランプリを受賞したフルートの三原奏音さんがソリストを務め、モーツァルト「フルート協奏曲第2番ニ長調」を奏でた。楽団と調和した爽やかな表現力で聴衆を魅了した。
 ロビーにはウクライナ支援の募金箱が置かれ、アンコールでは同国で撮影された映画「ひまわり」の曲が響き渡った。
 加世田高校3年の福壽彩乃さんは「真邉先生の指揮も演奏も良かった。ヤポネシア組曲が印象的で、情景が浮かぶようだった」と話した。

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