新緑の中、活気づく 一番茶摘み始まる 生産量日本一の鹿児島・南九州市

一番茶の摘み取りを始める生産者=30日、南九州市頴娃町牧之内

 一番茶の摘み取りを始める生産者=30日、南九州市頴娃町牧之内

摘み取った一番茶をトラックに積み替える生産者=30日、南九州市頴娃町牧之内

 摘み取った一番茶をトラックに積み替える生産者=30日、南九州市頴娃町牧之内

 生産量日本一の茶どころ南九州市で30日、一番茶摘みが始まった。昨年より6日早く、5月の大型連休明けまで続く。
 同市頴娃町牧之内の下窪勲製茶の茶畑では、新緑の中を赤い摘採機が行き交い、極わせ品種「茂2号」を次々に摘み取った。畑沿いの道路にはトラックが待ち受け、満載した新茶を茶工場へ運び出した。
 下窪和幸社長(69)によると、今年は冬の冷え込みの後に暖かい日が続き、例年より生育が早い。「毎年この時季になると、いい茶を取らなければとピリピリ気持ちが張り詰める。これから忙しくなる」と表情を引き締めた。
 同市は昨年、全国茶品評会の普通煎茶10キロの部で3年連続産地賞1位を獲得し、個人でも上位を独占した。市茶業課によると、一番茶で昨年を上回る3800トンの生産量を見込んでいる。

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