日置にヤギとのふれあい牧場を 22頭を飼育する夫婦が支援呼びかけ

支援を呼びかける岩元さん夫婦

支援を呼びかける岩元さん夫婦

 日置・東市来町の岩元洋一さんが現在、「ヤギの魅力や面白さを伝える牧場を作ろう」とクラウドファンディング(以下CF)で支援を呼びかけている。

 電気工事関係の会社に勤める岩元さんは2019年、長里の森にたたずむ三角屋根の家に出合い、鹿児島市から家族5人で移住した。同年6月、庭の除草のため1頭のヤギを飼い始めたのがきっかけとなり、「ヤギにハマった」という。「ヤギは一度食べたものを口に戻して、また咀嚼(そしゃく)する。そのモグモグと顎を動かし続ける様子に感動した」と岩元さん。

 トカラ列島からトカラヤギも手に入れ、今では22頭を飼育。オンラインで販売も行っている。敷地内の約660平方メートルをヤギ牧場としており、家族でDIYしたというヤギ小屋、雄のための離れ小屋、ベンチなどがある。岩元さんは同牧場を餌やりやふれあい体験ができる予約制の牧場「ヤギーズランド」として開業しようとCFへの挑戦を決めた。

 牧場を囲むフェンスは現在まだ簡易的な柵であるため、子ヤギが脱走したり、大人ヤギがフエンス外の草を食べようとする力で変形してしまったりするという。CFで得た支援金は主に、丈夫なフェンスを作るための費用に充てる。

 「今後、一家に1匹のヤギを広めていきたい」と岩元さん。「ヤギは持続可能な未来にもつながる。ヤギのふんはほとんど臭いがなく、食べ残しの草などと混ぜて発酵させると野菜や花の成長を促す肥料になる。庭や休耕地などの草を食べてくれるうえに、見ているだけで癒やされる。子どもの情操教育にも役立つ」とも。「将来はレンタルヤギも行っていきたい。まずは安心して楽しめる牧場を完成できれば」と笑顔を見せる。

 CFは「READYFOR(レディフォー)」で11月16日まで。

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