木陰多くて涼しい神社…そうだ、サイクリングの休憩所にもってこいだ！ 愛好家の宮司、境内にスタンド設置「安全祈願ついでに立ち寄って」

　サイクルスタンドを整備した年貫神社＝４月２６日、鹿屋市南町の年貫神社

　サイクリングの休憩に活用してもらおうと、鹿児島県鹿屋市南町の年貫神社が市サイクリストサポート施設となった。登録すればサイクルスタンドや修理工具を市が貸し出す制度で、神社は初。宮司の木幡宏隆さん（５０）は「安全祈願ついでに、気軽に利用して」と呼びかける。
　同制度は２０２２年２月末から、自転車観光の活性化を目的に始まった。飲食店や事業所など現在２８カ所が登録され、それぞれ自転車を置いて休憩できる。同神社の登録は今年３月末。
　木幡さんも趣味はサイクリング。市の地域おこし協力隊員で、自転車イベントなどに関わる高田奈生さん（２９）を通して制度を知り、登録申請した。高田さんは「神社は自然が多くて涼しい。夏場のサイクリング中、こうした休憩所があるとありがたい」と話す。
　４月２６日は、機材の設置を進めた。神社にはサイクルスタンドの他、ベンチなども置く予定。木幡さんは「今年は国体もあり、近くの県道が自転車競技のコースになる予定。地元ぐるみで盛り上げられたら」と話した。