水は1日2リットル飲むべきってホント? 3週間続けたら得られた驚くべき5つの効果とは

知らなかった意外なポイントと、習慣にしやすい飲み方も併せてご紹介。

woman running while sun is setting

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水は1日2リットル飲んだ方がいいって話、一度は耳にしたことない? 

意識して沢山飲もうと頑張るものの、意外ときついと感じるのが本音。全然飲めていないことに夜気づいて、一度で大量に水を飲もうとしたこともあったけれど、このチャレンジが続いたことは残念ながら一度もない。だからこそ今回は思考を少し変えて、続けやすい飲み方と、“がぶ飲み”ではなく“ちょこ飲み”を意識して3週間続けてみた。

これを読んだらきっと水が持つ効果に驚いて、明日からでも始めたくなるはず。

なぜ1日2リットルが目安なの?

glass of water against sky

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血液の主成分は水。水を1日2リットル飲むと、血液の流れが良くなり、細胞の隅々にまで水分が行き渡る。すると細胞が活発に働き、代謝が上がって体温が上昇する。そのため脂肪が燃やされてエネルギー消費もされるからダイエットにも効果があるそう。さらに、体内の老廃物が押し流され、血液がサラサラになりデトックス効果もあるんだとか。

また、人は普通に生活をしていても尿・便で1.6リットル、汗や呼吸で0.9リットル、合計2.5リットルもの水分を失っているという事実も。

となると1日に2.5リットルは飲まなければいけないのかと思ってしまうけれど、実は1日に最低必要な水分摂取量は人それぞれ違うみたい。

例えば健康な成人(25~55歳)の場合、1日に最低限必要な水分量の簡易計算法はこちら。

体重(kg)×約35(ml)=1日の必要水分量(ml)

体重50kgである場合、1,750mlが1日に口から摂るべき水分の最低量となる。

ただそのすべてを飲料で摂取しなくても、体内では水が生成されていて、かつスープや水分量を多く含む食材からも水を補うことはできるので、実際1日2リットルの水を飲むというハードルは少し下げることができるみたい。

得られた4つの効果とは?

私の1日の水分摂取ルーティーンはこんな感じ。

寝起き:コップ1杯(200ml)の朝白湯
朝食:コップ1杯(200ml)
午前~昼食まで:マイボトル600ml(コップ3杯分)
午後(13時~18時):マイボトル600ml(コップ3杯分)
夕食:コップ1杯(200ml)
寝る前:コップ1杯200ml 

サラダやスープを多く摂取した日以外は、このルーティーンを意識して生活してみた。その結果感じた変化は以下の通り。

1  胃腸の調子がよくなった 

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昔から頻繁に胃腸炎になるのが悩みで、病院に行く度に先生から“水をこまめに飲むように”と耳にタコができるほど言われてきた。今回はそのアドバイスを思い出しながら実践! 

すると胃腸の不具合もすっかりなくなり、気持ち悪くなることもほぼゼロに……。水の摂取量を増やすだけで?と疑問に思っていたけれど、実はこれにはしっかりとした理由があるみたい。

こまめに水分を補給することで血流がよくなると、白血球などの免疫効果が全身に行き渡るようになるそう。そして血流が良くなり新陳代謝が活発になることで、免疫細胞の働きが活発になる。胃腸炎は免疫力の低下も原因で起こることなので、納得の結果である。

長年悩まされてきた胃腸炎とこんなにも簡単におさらばできるなんて、もっと早くトライしておけばと思わずにはいられない。

また、冬場のインフルエンザウイルスなどは乾燥状態で活動が活発に……。水分を摂取することで不足している体の水分量が増え、ウイルスが増殖しにくい体内環境になるというメリットも!

参考記事:風邪予防のための水分補給、できていますか?

2  便秘解消

pregnancy or diet concept, female hands protecting the stomach on white background

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この暑い季節、外では汗を大量にかくのにも関わらず、職場に着くと冷房が効いているため冷えてしまい、こまめな水分補給は忘れがちになることもしばしば。体は冷えるし便秘にはなるしで悪循環だった私だけれど、このチャレンジで悩みが一気に解消された。

どんなときもスルンと快便、便秘知らずの体になったのだ。

想像はつくと思うけれど、便の硬さは水分量で決まる。水分を摂る量が少ないと、便が硬くなり、便秘になりやすくなるということ。なので水分を十分に摂れば便が柔らかくなり、出やすくなることがあるのだ。また代謝もよくなるため、逆に体が冷え切ることは少なくなる。

冷房が強い環境に長くいる際は、白湯やノンカフェインティーなどに変えて水分を摂取するよう心がけよう。

3  トイレに行く回数が増えた

female sign on toilet door

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やはり水分を多く摂ると、トイレも近くなるもの。このチャレンジで私を一番悩ませたのはこれ、トイレの回数である。

何度も席を立つので集中力が途切れてしまううえ、会議や時間がない時でさえ構わずにやってくる尿意にもかなり苦しんだ。その度に自分に言い聞かせていたことは、老廃物が尿として排泄されているからこれも素敵な効果だということ。

ただ、トイレの回数が多くなるよくない例として気を付けたいのが、水の一気飲み。一度に大量の水分補給をすると、体は吸収しきれず、多くが尿として排出されてしまうのだ。体が一度に吸収できる水の量は200ミリリットルまでだそう。

また水を過剰摂取すると、腎臓の利尿速度が追い付かず「水中毒」を引き起こす恐れがある。重度になると痙攣や意識障害につながるため、水の過剰摂取(1時間以内に1L以上を飲むこと)は避けるよう注意したい。

4  肌がうるおい、ツヤがでた

skin and water

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白湯を飲むときも感じたことだけれど、やはり水と肌ツヤは密接な関係があるのでは? と思う。というのも、このトライを始めて2週間目に感じたのは、内側からくる肌のうるおい。

特に日差しが強くなってきた最近は、紫外線のダメージから肌が乾燥してしまうのはなかなか避けがたく、それが原因で化粧乗りが悪かったり、なんだか肌が荒れてしまうことも……。けれどこのチャレンジを始めてから、その肌の“違和感”がない。内側からジワーっと溢れ出るような潤いを感じたのだ。

それもそう、上記でもお伝えした通り、水を飲むことで便や尿の排泄が増える。すると体にたまった老廃物が出ていき、デトックス効果があるのだそう。

さらに、水を飲むと代謝が上がるので、皮膚の修復や再生能力が高まり、ニキビなどの肌荒れをしにくい「美肌」になれるといううれしい効果も。また、齢を重ねるにつれて肌のハリや髪のツヤが失われてしまうのは、水分量の減少が深く関係しているという事実も。

もちろん紫外線などのダメージが原因も肌や髪の水分が失われていくことが多く、体内の酸素や養分がスムーズに運ばれなくなってしまう。だからこそ、肌や髪のお手入れは外側からだけでなく、水を飲んで内側からケアすることも大切なのだなと身をもって知ることができた。

5  バストにハリがでた

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これには個人差があるので、あくまで私個人の感想として聞いてほしいのだけれど、今まで感じたことがないほどの胸の“ハリ”を3週間目の最後の方に感じた。

胸にまで水分が行き届いたようなハリと重量があり、みずみずしささえ感じたバストにかなり驚いた。これは偶然なのではと思ったのだけれど、なんとバストのハリと水分には深い関りがあるんだとか。

バストの成長には、十分な酸素や栄養素が必要で、水を飲んで血液をサラサラの状態にすれば、おのずと血流がスムーズになり、バストの成長に必要な酸素や栄養素がしっかりと届くため、柔らかくハリのある胸に近づくそう。

もちろん他にも理由が重なったのかもしれないけれど、この思ってもみなかった効果にとても喜んだのは事実。

6  続けやすいコツ

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マイボトルを持ち歩く

マイボトルを1つ持っているだけで、ペットボトルの節約につながり、環境にも優しい。また、“午前までにこのボトルの水をすべて飲み切ろう!”など目標が立てやすいうえに、自分がどれくらい飲んだかの計算もしやすい。

飲む目安を大まかに区切る

例えば朝と夜にコップ1杯ずつは飲むと決めて、午前・午後にもざっくりと目安を作ることで一気飲みを防いだり、水分を飲む習慣をつけることができる。

水を飲むことを意識する

水が持つ効果を知ると、水をこまめに飲もうと意識することができる。この“意識する”という気持ちだけでも、長く続けられる大きな要因になる。

ちょこちょこのみで、喉が渇く前に飲むように心がける

私は原稿を書いているときに考えて手が止まったり、集中力が切れたらちょこっと飲む! というルールを決めて徹底的に実行した。するとクセのようにこまめに水を飲む習慣ができた。

また、喉が渇いたと感じるときはすでに軽い“脱水”が始まっているんだとか。そして喉が渇いている状態が続くと、のどの渇きを感じにくくなり、より水分不足になってしまうという可能性も。そうなる前にちょこ飲み癖をつけよう。

起きた時と寝るときにコップ1杯の水を飲む

私の場合、朝は白湯をコップ1杯飲み、夜は寝る前に水をコップ1杯飲むようにしていた。

実はこれ、とてもいい習慣で、起床後すぐに水を飲むことで、自律神経を刺激することができるそう。自律神経は1日の体内リズムをコントロールしているので、ストレスを緩和する効果もあるんだとか。

また睡眠中に失われる水分は、およそ500ml~1,000mLといわれていて、水分が足りない状態の睡眠は体温調節ができず、睡眠の質を落としてしまうのだ。

人間は就寝中に汗をかくため、就寝前の水分補給がとても大切になってくるみたい。

まとめ

水が持つ効果は思った以上に多い。まずは自分のペースで始めてみるのはいかが?

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