鹿児島で親しまれる「げたんは」…しっとりとした食感、黒糖の甘さが魅力です

 ほおばると、しっとりとした食感と黒糖の甘さが広がる。サトウキビの産地、鹿児島を代表する郷土菓子の一つだ。

名前の由来は「下駄の歯」のような見た目

げたんは
げたんは

 焦げ茶色をした台形で、 下駄げた の歯のような見た目が名前の由来とされる。農林水産省などによると、かつて米の集荷地であった横川町(現・霧島市)で、客をもてなすお茶うけとして作られたのが始まりという。

 この伝統の味を受け継ぐのが老舗菓子店の「南海堂」(鹿児島市)。国産の小麦粉、黒糖、卵などを練った生地を焼き上げ、台形に切り分けたら黒糖の蜜に浸す。しっとり感に加え、蜜のシャリッとした歯触りもあって楽しい。

 素朴な味が郷愁を誘うのか、全国の鹿児島県出身者からも注文が寄せられる。

「アレンジして召し上がる方も」

「南海堂」社長の松元真一郎さん
 「そのままでもおいしいですが、バニラアイスを添えたり、牛乳に浸したりとアレンジして召し上がる方もいます。子どもから大人まで楽しめるおいしさで、これからも変わらない味を作り続けていきます」

お取り寄せ

 10枚入りの商品が6袋で3300円(税込み、送料無料)。注文は ウェブサイト

 全国各地の郷土色豊かな味覚。お取り寄せもできる「ふるさとの逸品」を紹介します。記事中の値段などは紙面掲載時のものです。

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