鹿児島の銘茶 三角すい型ティーバッグに 量産化へ新工場 「魅力を全国に発信」

工場増設へ鹿児島市と立地協定を結んだカゴシマパッカーズの木村良太代表取締役(中央)=9日、同市役所

 工場増設へ鹿児島市と立地協定を結んだカゴシマパッカーズの木村良太代表取締役(中央)=9日、同市役所

 ティーバッグ製品受託製造のカゴシマパッカーズ(鹿児島市)は、新規に獲得した大量受注に対応するため工場を増設し、従来の約1.7倍の製造能力がある立体型ティーバッグの高速全自動充てん機を九州で初めて導入する。9日、同市と立地協定を結んだ。
 新工場は同市南栄3丁目の鉄骨平屋の空き倉庫を改修する。建物面積は334平方メートル。6月の操業開始を予定し、従業員6人を新たに雇用する。
 同社は、大手量販店の大口受注を獲得。年間120トンの県産茶葉を使い、プライベートブランド商品を新たに製造する。ティーバッグ約2700万個分にあたる。新工場は茶葉のブレンドから袋詰めまで全自動対応。三角すい型ティーバッグを1分間に140個製造できる。
 木村良太代表取締役(41)は「鹿児島は茶のいい産地がたくさんあるのに全国的な知名度は低い。量販に対応した加工能力を強化することで、魅力を全国へ発信したい」と意気込んだ。

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