鹿児島国際大に看護学部 九州私大初の保健師・看護師教育一体化

仙崎信一2022年9月9日 10時15分

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研究室などが入った新しい建物のイメージ図

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 鹿児島国際大学(鹿児島市)が2023年4月、看護学部看護学科を新設することになった。保健師・看護師教育を一体化した教育課程は、九州の私立大学では初めてとしている。

 4年制で入学定員は80人。鹿児島市下伊敷1丁目の国立病院機構鹿児島医療センター付属鹿児島看護学校の敷地を使い、看護学部専用の新キャンパスを設置。研究室や看護技術実習室、図書館が入った建物1棟を建設中だという。8月末、文部科学相から学部設置が許可された。

 大学によると、保健師・看護師教育を一体化している大学は九州では大分大だけ。看護師、保健師双方の国家試験受験資格が得られる予定だという。

 大学は20年、鹿児島医療センターと包括連携協定を結び、新学部設置の準備を進めてきた。鹿児島看護学校は23年度末で閉校する。

 8日に記者会見した大久保幸夫学長は「鹿児島看護学校が培ってきたノウハウや知識、伝統を引き継ぎ、これからの時代に必要とされる看護職を養成していきたい」と述べた。

 看護学部長に就任予定の堤由美子・新学部設置準備室長は「県内では看護系の大学が少なく県外で学んでいる実態がある。鹿児島に残り、県民の健康を守ることに貢献してほしいと期待している」と話した。(仙崎信一)

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