【桜島】初の噴火警戒レベル5(避難)を記録した2022年は85回爆発 21年と同水準だった

南岳山頂火口の噴火で噴煙を上げる桜島=3日午後5時4分、鹿児島市与次郎1丁目

 南岳山頂火口の噴火で噴煙を上げる桜島=3日午後5時4分、鹿児島市与次郎1丁目

九州の主な活火山

 九州の主な活火山

 鹿児島地方気象台によると、鹿児島市の桜島で2022年の1年間に発生した爆発は85回だった。7月24日の爆発でいったんは噴火警戒レベルが最高の5(避難)に初めて上がったものの、回数は21年の84回とほぼ同数。十島村諏訪之瀬島の御岳で発生した爆発回数は、前年より686回少ない1329回だった。
 桜島の爆発は全て南岳山頂火口で発生し、1月28日の爆発で噴煙が3400メートルまで上がった。7月24日のレベル上げ時は、大きな噴石が火口から2.4キロ(2合目)を超えて飛散したとみられる。
 今年最初の爆発は3日午後4時15分ごろ南岳山頂火口で発生した。同日午後5時ごろには噴火もあった。
 福岡管区気象台によると、諏訪之瀬島で22年に起きた爆発のうち、4月4日は噴煙の高さが3300メートルに達した。1月2日と9日には、大きな噴石が御岳火口から南東へ1100メートル飛んだ。
 気象庁は両火山で噴火警戒レベル3(入山規制)を維持し、火口から約2キロの範囲で大きな噴石などに警戒を呼びかけている。

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