鹿大病院に新たな放射線治療装置 AI技術で「患者の副作用低減」

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鹿児島大学病院に、新しく導入されたがん治療のための放射線治療装置が報道関係者に初めて公開されました。
公開されたのは、「ETHOS(イーソス)」と呼ばれるアメリカで開発された放射線治療装置です。
放射線治療では、放射線をあてる腫瘍の位置を事前の検査で特定しています。しかし、化学療法によって患者の体重や腫瘍の大きさが変化するため、照射の範囲がずれるケースがあり、腫瘍のまわりまで広げて照射したり、治療を中断したりしていました。
「ETHOS」は去年4月に導入されたもので、人工知能=AIを使って正確な照射範囲に修正するため、患者とスタッフ双方の負担を減らすことができるということです。
(鹿児島大学病院放射線科 伊藤宗一朗助教)「正常な部分にムダな放射線をあてないようにできる」「ひいては患者の副作用の低減につながる」
日本国内での「ETHOS」の導入は鹿児島大学病院が3台目で、鹿大病院ではこれまでにおよそ160人が治療を受けているということです。

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