「ぐりぶークーポン」30日で終了 鹿児島県、延長せず

2022/01/22 10:00

　鹿児島県が新型コロナウイルス下の消費喚起策として昨年６月始めた飲食や花き、伝統工芸品などの購入割引「ぐりぶークーポン」は、３０日で使用期間が終了する。オミクロン株拡大で消費低迷が懸念される中、事業者にとって痛手となりそうだが、年度内に精算を要するため延長はしない。
　クーポンは通信アプリ「ＬＩＮＥ」の県公式アカウントで毎週月曜に配信される。２０００円以上の買い物で５００円割引され、第三者認証店だと７００円引き。
　県によると、当初昨年１１月２８日までの予定だったが、好評で１月３０日まで延ばした。発行予定枚数は計２３６万１８００枚、予算総額１６億２４８１万円。１６日時点の使用枚数は約２２３万４０００枚で、発行予定枚数に達し次第終了となる。
　国の地方創生臨時交付金を財源に充てていて、精算の事務処理を考慮すると延長は難しいという。塩田康一知事は２１日の定例会見で「今後の喚起策は必要に応じ検討したい」と述べた。
　登録店は１４５０店あり、うち飲食サービス１１９５店（第三者認証８１２店）、特産品１６１店、花と茶は各４７店。