「日本を戦争ができる国にしようと…」 母親グループが平和訴え「赤紙」配布 鹿児島市

鹿児島市の天文館で平和を訴える県母親大会連絡会のメンバー=8日

 鹿児島市の天文館で平和を訴える県母親大会連絡会のメンバー=8日

 太平洋戦争の火ぶたを切った真珠湾攻撃から82年となった8日、鹿児島県母親大会連絡会は鹿児島市の天文館で平和の尊さを訴えた。「二度と戦場に行くことがないように」との思いを込め、当時の召集令状(赤紙)のコピー約150枚を配った。
 毎年、全国各地で一斉に街頭活動をしている。メンバーは、馬毛島の基地建設や奄美大島へのミサイル部隊配備など「戦争ができる国にしようとする動きが鹿児島でも進んでいる」と主張。オスプレイ墜落事故にも触れ「いつ、どこで事故が起きるか分からない」と危険性を訴えた。
 赤紙を受け取った鹿児島市上荒田町の主婦野口めぐみさん(58)は「ウクライナやガザでは市民が犠牲になっている。戦争を二度と繰り返してはいけない」。連絡会の上村さよ子会長(69)は「軍事費が増えることで私たちの暮らしにしわ寄せが来る不安も大きい。声を上げ続けたい」と話した。

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