「電気ポット」VS「やかん」お湯を沸かすなら電気代とガス代はどちらが安い?

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寒い季節になると、お湯を沸かす頻度も増えるでしょう。電気ケトル・電気ポット・やかんなど、お湯を沸かせる製品はいくつかあります。
そこで今回は、「電気ポット」と「やかん」のどちらのほうが、お湯を沸かす際の光熱費をおさえられるのかを検証します。ライフスタイルに合わせて、使い勝手のよい製品を選びましょう。

「電気ポット」でお湯を沸かす際の電気代

電気ポットは、多くのお湯を沸かせることと、長時間一定の温度に保温できるのが特徴です。
今回は1日に2.2リットルのお湯を使うと仮定して、消費電力は湯沸かし時が1000ワット、保温時が35ワットで計算します。朝に2.2リットルを沸騰(15分)させて、昼と夕方に一回ずつ再沸騰(各1分)を行い、その間はポットの保温機能を使用します。
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※関東電気保安協会のデータを基に筆者作成
※電気代単価30円/キロワットアワーで計算
表1より、日中お湯を保温しながら電気ポットを使う場合、1日で約21円の電気代がかかることが分かりました。
なお関東電気保安協会によると、2時間以上保温する場合には、その都度電気ポットの電源を切り、再沸騰させたほうが電気代を安くおさえられるとのことです。

「やかん」でお湯を沸かす際のガス代

やかんでも電気ポットと同様に、数リットルのお湯を一度に沸かすことが可能ですが、保温機能がありません。そのため、その都度沸かす必要があります。電気ポットと同じく1日に2.2リットル使うと仮定して、やかんでお湯を沸かす際にかかるガス代を計算してみましょう。
やかんでは、1回に200ミリリットル使う場合、1日に11回沸かす必要があります。今回は、200ミリリットルのお湯をやかんで沸かすのに、約1分かかるとします。ガス代を求めるときの計算式は、以下の通りです。
ガスコンロの火力(キロワット)×3.6(メガジュール/アワー)×時間÷ガスの発熱量(メガジュール/立方メートル)×ガス単価(円/立方メートル)
中火1.68キロワットのガスコンロで、11分(1分×11回)ガスを使用した際のガス代を計算してみます。ガスの発熱量(都市ガスの場合)を45(MJ/立方メートル)、ガス単位料金(東京ガスの場合)130.46(円/立方メートル)とします。
1.68(キロワット)×3.6(メガジュール/アワー)×0.18(時間)÷45(メガジュール/立方メートル)×130.46(円/立方メートル)=約3.15
1日当たりのガス代は、約3円であることが分かりました。電気ポットの場合は1日に21円の電気代がかかるため、やかんを使用してお湯を沸かすほうが安く済みます。

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