100歳の蒸気機関車に最後の火入れ 観光列車「SL人吉」引退まで1年

最後の運行へ、安全を願いボイラーに火を入れる=2日、北九州市小倉北区

 最後の運行へ、安全を願いボイラーに火を入れる=2日、北九州市小倉北区

修復をほぼ終え、最後の火入れ式が行われた58654号機=2日、北九州市小倉北区

 修復をほぼ終え、最後の火入れ式が行われた58654号機=2日、北九州市小倉北区

ボイラーに火が入り、煙を上げる機関車=2日、北九州市小倉北区

 ボイラーに火が入り、煙を上げる機関車=2日、北九州市小倉北区

 来年3月で運転を終える人気観光列車「SL人吉」の客車をけん引する蒸気機関車「58654号機」の最後の火入れ式が2日、北九州市のJR九州小倉総合車両センターであった。100歳の機関車は煙突から勢いよく煙を上げ、汽笛を響かせた。
 車輪を酒や塩で清めた後、たいまつからボイラー室の石炭に火が着けられた。4月8日から熊本-鳥栖間を走る。同センターの坂本浩所長は「お客さまに喜んでもらえるよう無事に走り切ってほしい」。
 1922年製造。75年に廃車となったものの、88年に「SLあそBOY」として復活した。2009年から人吉-熊本間を肥薩線経由で走っていたが、20年の豪雨で路線が被災し走行区間を変更した。JR九州はラストシーズンに記念乗車証発行などを実施する

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