快晴なのに「洗濯物が終わった…」と思う写真 鹿児島・桜島の様子に驚きの声

鹿児島県・桜島近辺で撮影された、「洗濯物」を外に干したユーザーが見た絶望的な瞬間がX上で話題になっています。

投稿したのは、鹿児島大学大学院生の@wawawakun_7さん。

当ポストは2023年10月27日時点で1.8万件を超えるいいねを集めており、「自然の雄大さを感じる」「どのくらいの距離まで届くんだろうか」「綺麗だけど、住んでる人は大変だね」と多くの反響が寄せられています。記事の後半では、鹿児島で販売されている火山灰を使った商品も紹介します。

※投稿写真は【写真2枚】をご参照ください

※今回紹介するポストは、投稿者様の許可を頂いております

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

鹿児島・桜島近辺で撮影された「絶望的な1枚」

出所:@wawawakun_7

「洗濯物しんだでござる」というコメントとともに投稿されたのは、雄大な鹿児島・桜島を収めた1枚でした。

山頂付近を見ると、多量の火山灰が空に舞い上がっています。そう、噴火しているのです。洗濯物を外に干したとすると…その後を考えるだけでも悲しくなってしまいますね。

@wawawakun_7さんの洗濯物がどうなったのかが気になります。

現在も噴火を繰り返している桜島

出所:koi88/istockphoto.com

鹿児島のシンボルと言われる桜島は、高さ1117m、面積約80k㎡で周囲は約52kmです。以前までは島でしたが、1914年の大正噴火で流れた溶岩によって海峡が埋め立てられ、大隅半島の一部となりました。

現在も噴火を繰り返しており、2023年は192回の噴火(10月23日時点)を記録。7〜9月の噴火は17回と少なかったのですが、10月に入ってから急増。その噴火回数は60回を記録しています。

火山灰は粒子が細かくガラスに似ているのが特徴だそうで、車についた火山灰をワイパーで取り除こうとすると、傷がつくことも…。

「桜島の噴火」洗濯物は無事だった

大きな話題を呼んだ、桜島の噴火と外に干した洗濯物。

投稿者の@wawawakun_7さんに撮影時の状況を聞いてみると、「鹿児島市の北埠頭に着岸した大学の練習船から撮りました。噴煙の高さからヤバいと思ったのですが、帰って洗濯物を確認したところ無事が確認できました。微量の灰はついていましたが…」と説明。

他県出身だという@wawawakun_7さん。鹿児島に住み始めた当初は、微量の火山灰すらも気になって部屋干しをすることが多かったそう。

それが今では、「灰が気にならないことに気がついて、大手を振って外干ししています」と話してくれました。

鹿児島では「灰の缶詰」も販売

出所:垂水市公式WEBサイト『恋する Tarumizu』

桜島の降灰量が多い鹿児島・垂水市では、市役所の屋上などに積もった灰を詰め込んだ「灰缶詰~ハイ!どうぞ!~」という缶詰を販売。

原材料名は「桜島の降灰、垂水市民の苦悩」、内容量は「ありがたくない、空からの恵み100cc」と皮肉とユーモアが詰まったラベルが貼られているそう。

道の駅たるみずや鹿児島空港などで販売(100円)されているので、鹿児島のお土産として購入するのも良いかもしれませんね。

鹿児島県民にとって桜島はどんな存在なのか

いかがでしょうか。今回は桜島の噴火と洗濯物の投稿を紹介しました。

取材の最後、@wawawakun_7さんに「桜島はどのような存在なのか」を聞いてみると、「時に霧がかかったり、はたまた快晴でくっきり見えたり、冬になれば冠雪したりと、日々多様な表情を見せてくれます。私はそれに、人間味のようなものを感じます。いつも遠くから見守ってくれている友人のような、そんな存在ですね」

「人間に喩えるなら、穏やかだったと思えば、いきなり怒り出したり(噴火したり)、かなり情緒不安定なやつです笑。鹿児島に住んでいる人は皆、遠くに見える雄大な友人と、うまく付き合っているのです。いなくなったら少し寂しいので、これからも仲良くしていきたいです」と熱く語ってくれました。

鹿児島に足を運んだ際は、雄大な桜島を望むのも良いかもしれませんね。

参考資料

小野田 裕太

執筆者

小野田 裕太

小野田 裕太

LIMO編集部記者

1991年生まれ。千葉県柏市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォーム入社。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、世の中で話題となっている出来事の深掘りや、思わず食べたくなってしまうグルメ記事を積極的に発信している。

それ以前は、「ニュースサイトSirabee」の編集者として、スポーツ、グルメ、トレンドの深掘りなど、幅広いジャンルの記事を執筆。とくに関東のデカ盛りグルメに詳しく、年に50店舗ほど回ったことも。

株式会社商業界でも勤務し、小売・流通業界に特化したwebメディア「商業界オンライン」の編集者として、小売業界の動向が分かる記事を執筆していた。

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