【鹿児島・奄美群島日本復帰70年】復帰の日 おがみ山で市民の集い 鹿児島・奄美市

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2023年12月25日、鹿児島・奄美群島は日本復帰から70年となりました。
奄美市では朝から様々なイベントが行われました。名瀬市街地を見下ろすおがみ山では、日本復帰70年を記念する市民のつどいが開かれました。
鹿児島県奄美市のおがみ山は昔から島民の信仰の場所として大切にされてきました。
終戦後の1946年2月、アメリカ軍の統治下に置かれた奄美。苦しい生活の中、一丸となった島の人々は、署名活動や断食などの運動を続け、1953年12月25日に日本への復帰を果たしました。
このおがみ山の広場では毎年、復帰運動のリーダーだった泉芳朗をしのんで市民の集いが開かれています。
70年の節目となる2023年12月25日は島民ら約50人が集まり、日本復帰の歌を歌いました。
そして当時を知る才田一男さん(85)は次のように復帰の日のことを語りました。
「昭和28年(1953年)12月25日の午前0時、ただ今をもちまして奄美群島は日本に復帰しました。『晴れて日本人になったぞ』そんな話をしていくとつい涙が出てくる。それくらい日本復帰ということは強烈に、私の人生の中で感じられている」
また復帰70年を記念して23日から奄美大島を一周するたすきリレーが始まり、子どもから大人まで70人が約300kmをつなぎました。
最後のたすきを受け取ったのは泉芳朗のおい、泉宏比古さん(65)。地元の子供たちとゴールしました。
訪れた人
「改めて、奄美の日本復帰のことについてよく分かった気がする」
「こういう時代になっても人と人なんだなと、きょう皆さんもひとつになっていましたよね、こういう島なんですよね」
泉芳朗のおい 泉宏比古さん(65)
「奄美の復帰運動は、世界の中でも類を見ないような特徴を持った運動だったということを、リアリティーをもった形で継承するのが必要ではないか」
島民たちは改めてこの場所から歴史を語り継いでいこうと気持ちを新たにしていました。

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