さい銭箱頭に…十二冠女が雅に行列 南さつまで無病息災願う「坊ほぜどん」

さい銭箱を頭に載せ練り歩く十二冠女=南さつま市坊津町坊

 さい銭箱を頭に載せ練り歩く十二冠女=南さつま市坊津町坊

ご神体がまつられたみこしを公民館に運ぶ住民ら=南さつま市坊津町坊

 ご神体がまつられたみこしを公民館に運ぶ住民ら=南さつま市坊津町坊

 鹿児島県南さつま市坊津町坊で15日、豊作や豊漁、無病息災を願う八坂神社の例大祭「坊ほぜどん」があり、さい銭箱を頭に乗せた十二冠女(かんめ)らによる京風の優美な行列が練り歩いた。住民も次々加わり総勢300人近くとなるにぎわいを見せた。
 ご神体は上之坊、鳥越、中坊の3集落を毎年交代で回る。今年は14日夜、御旅所(おたびしょ)となる鳥越公民館に下り宿泊。神社に戻る15日昼が本祭で、笛や太鼓、カネの音が響くなか出発した。祭具を手にした一団、ご神体をまつるみこしが続いた。
 十二冠女は小学生12人が務めた。頭上のさい銭箱には沿道から「おひねり」が投げ入れられた。坊津学園3年の織田真綾さんは母瑛子(ようこ)さん(39)に付き添われ「おさい銭を入れてもらいうれしかったけど頭が重くなり大変」。実行委員会の長浜一盛委員長(69)は「これほど多くの人が集まり祭りへの思いを改めて感じた」と話した。

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