まるで高級リゾート並み…義務教育学校「坊津学園」、バルコニーからの眺望が絶景すぎる

バルコニーからの眺望を楽しむ5、6年生。手前が泊浦と泊漁港。奥に坊浦が広がる=南さつま市の坊津学園

バルコニーからの眺望を楽しむ5、6年生。手前が泊浦と泊漁港。奥に坊浦が広がる=南さつま市の坊津学園

鹿児島県南さつま市坊津町泊の義務教育学校・坊津学園のバルコニーに立つと、青く澄み渡った海と空、雄大なリアス海岸が目前に広がる。「高級リゾートホテルのような眺望」「100万ドルの風景」…。言葉では言い表せない見事な眺めだ。
同学園は2010年、4小学校と2中学校を統合し、校舎が別々の小中一貫校としてスタート。13年に高太郎公園の一角に現在の一体型の新校舎が完成した。
2階にあるバルコニーは5年から9年生(中学3年)の教室が面し、休み時間には児童生徒が読書したり談笑したりする。集会や種子島のロケット打ち上げを見守ったこともあるという。
昨年赴任した本山和仁校長(55)は「上級生が下級生に優しく皆穏やかだと感じた。毎日海を見ている影響なのかなと思った」と語る。「子どもたちにこの海を見せたいと考え景観を守ってきた地域の人々の思いこそが宝かもしれない」
5年の有馬実心さん、6年の東みうさんは「晴れた日は海がキラキラ輝いてきれい。天気や季節、時間によっても変わり楽しい」と言いつつ、「毎日見ているから普通の風景。坊津には海と山しかないんですよ」とイタズラっぽく笑った。
子どもたちがいつか坊津を離れたとしても、記憶に刻まれたこの当たり前の風景が心の中を明るく照らすに違いない。

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