スギ・ヒノキ40本無断で伐採…業者と仲介人を「不起訴不当」に 鹿児島検察審査会

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 他人が所有する山林の立木を伐採して盗んだとして、森林法違反(森林窃盗)の疑いで書類送検され、不起訴処分となった鹿児島県内の伐採業者社長と仲介人について、鹿児島検察審査会は20日までに「不起訴不当」と議決した。鹿児島地検が再捜査する。
 審査を申し立てた山林所有者の親族によると、2020年3月ごろ霧島市内のスギ、ヒノキ計約40本が無断で伐採されたとして、霧島署に被害を相談。同署は22年3月、伐採業者や仲介人ら男性4人を書類送検したが、地検は同年12月28日、「犯意を推認できなかった」として、不起訴処分(嫌疑不十分)とした。
 議決は2月2日付。検審は議決理由で「慎重に審査した結果、検察官の再考を求める」とした。4人のうち2人については「裁定を覆すに至らなかった」として不起訴のままとした。地検の桑田裕将次席は「指摘を踏まえ、必要な再捜査を行った上で適切に処理したい」とコメントした。

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