レシート1万円分で3000円還元へ コロナ禍、鹿児島市が生活支援 全28万4000世帯対象 22年度補正案

2022/08/04 11:00

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鹿児島市役所

 鹿児島市は新型コロナウイルスの影響で落ち込む消費を拡大させ市民生活を支援するため、1万円分のレシートの提出で3000円の商品券を贈るプレミアム還元事業を実施する。対象は市内全28万4000世帯。全人口に対象を広げると事業費が膨らむため世帯ごとに絞った。事業費11億9383万円を追加した2022年度一般会計補正予算案(総額2765億6020万円)を9日の市議会臨時会に提案する。
 産業支援課によると、同市の還元事業でレシート方式を採用するのは初めて。市内の飲食店や小売店など1万4000超の事業者が発行するレシートの合計1万円分を提出すると、3000円分の商品券がもらえる。レシートの有効期間は10月1日〜12月28日付。住民基本台帳を基に各世帯に番号を割り振り、複数の申し込みができないようにする。
 県の補助事業を活用し来年2月中に実績報告が必要という。一般的なプレミアム商品券は換金や偽造対策に時間を要するため簡素化できるレシート方式にした。今後委託業者を決め、10月末までに全世帯に案内やレシートを貼る台紙などを郵送する。
 全世帯を対象にすることで、市では1万3000円分の消費活動を見込み、37億円の事業効果を期待する。産業支援課の高橋卓也課長は「物価高の中の生活支援、地域経済の活性化につながる」と話した。

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