一本釣りカツオ取扱量 鹿児島市の魚類市場が初の日本一 22年、宮城県気仙沼を上回る 黒潮の流れ、海水温の変化が影響か

下鶴隆央市長(中央)を表敬訪問した魚類市場卸売業者協会の山口博久会長(右)と同連絡協議会の宮内和一郎会長=鹿児島市役所

 下鶴隆央市長(中央)を表敬訪問した魚類市場卸売業者協会の山口博久会長(右)と同連絡協議会の宮内和一郎会長=鹿児島市役所

一本釣りカツオを手にする下鶴隆央市長(右)と山口博久会長=鹿児島市役所

 一本釣りカツオを手にする下鶴隆央市長(右)と山口博久会長=鹿児島市役所

 鹿児島市中央卸売市場魚類市場の生鮮カツオの2022年取扱量(釣り部門)が日本一を記録した。関係者2人が20日、市役所を訪問し、下鶴隆央市長に報告した。魚類市場卸売業者協会の山口博久会長は、「鹿児島の一本釣りカツオの魅力を全国に広めていきたい」と意気込みを見せた。
 漁業情報サービスセンター(東京)の調査によると、同市場に昨年水揚げされた釣りカツオは7898.1トン。これまで首位だった宮城県気仙沼を上回り、初の日本一となった。
 黒潮の流れや海水温の変化でカツオが鹿児島近海に集中したとみられ、全国の漁師が水揚げしたことが影響した。
 同日、取れたてのカツオの刺し身を試食した下鶴市長は、「新鮮さと皮のパリッとした食感がすごくおいしい」と笑顔。「新鮮なカツオや魚を鹿児島に食べに来てもらえるよう観光PRに活用したい」と話した。
 魚類市場連絡協議会の宮内和一郎会長によると、水揚げされたカツオの多くが県外発送される。「鮮度がよく、もちもちした食感が魅力。まずは市民に食べてもらいたい」と呼びかけた。

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