中国、地図に「釣魚島」明示 領土の範囲、改めて義務化

沖縄県・尖閣諸島の魚釣島(釣魚島)(EPA時事)

沖縄県・尖閣諸島の魚釣島(釣魚島)(EPA時事)

 【北京時事】中国自然資源省は14日、自国の地図に関する新たな規定を公表し、「釣魚島(沖縄県・尖閣諸島の中国名)」を中国領として明示するよう改めて義務付けた。「国家主権と安全、発展の利益を守る」ための規定だと説明し、「中国の領土の範囲を正確に反映させる」と強調した。

 中国は2003年にも、「釣魚島を地図上に表示しなければならない」とする同様の規定を発表している。今回の規定では、「中国大陸や台湾だけでなく、南シナ海の島々や釣魚島と付属の島しょなど重要な島を地図上に表示する」という表現が使われた。また、前回同様、台湾を「台湾省」として本土の各省と同格の行政単位とし、「釣魚島」を台湾の一部と定めた。
 尖閣諸島の領有権を主張する中国は、同諸島周辺での活動を活発化させており、日中間で緊張が高まっている。

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