鹿児島の動物園でコアラ病死、4頭目 感染拡大防止に躍起

元気だった頃のアイ=鹿児島市の平川動物公園で2022年4月11日午後4時40分、平川動物公園提供

元気だった頃のアイ=鹿児島市の平川動物公園で2022年4月11日午後4時40分、平川動物公園提供

鹿児島市平川動物公園で6日、またコアラが死んだ。犬や豚などでよく見られる細菌性肺炎が原因で、9月下旬以降、病死は4頭目。園は体調不良が見られるコアラを隔離するなどして、感染拡大防止に躍起となっている。

今回死んだのは、同園で生まれた雌のアイ(1歳5カ月)。9月下旬から鼻水などの症状が出たため隔離して治療を続けていたものの、11月5日に呼吸が速くなり、6日午後1時40分ごろ死んだという。

園では他にくしゃみの症状が一時あった1頭と、9月下旬に入園したばかりの1頭を隔離室に入れ、感染が広がらないよう警戒を強めている。桜井普子(ひろこ)・飼育展示課長は「最初に症状が出た際、すぐに隔離すべきだった。今後の教訓としたい」と話している。

平川動物公園はコアラの飼育数が国内で最も多いが、9月29日のタイチ(雄10歳)、10月4日のユイ(雌4歳)、同14日のジェイン(雌7歳)、今回のアイと死が続き、16頭(雄5頭、雌11頭)になった。【梅山崇】

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