亡くなった祖母を思いながら放った9本の矢 伝統の高山流鏑馬 中学生の射手が活躍 鹿児島県

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肝付町の伝統行事、高山流鏑馬が16日行われました。
鹿児島県の無形民俗文化財に指定されている高山流鏑馬は、肝付町におよそ900年前から伝わるとされ、五穀豊穣や疫病退散などを祈願する神事です。
新型コロナウイルスの影響で、今年も無観客での開催となりました。
奉納される四十九所神社には長さおよそ330メートルの馬場に3つの的が設けられ、馬に乗った射手が3回駆け抜け、合わせて9本の矢を放ちます。
今年の射手を務めたのは高山中学校2年生の吉永昊志朗さんです。
今年1月に69歳で亡くなった祖母の繁昌ヨリ子さんは流鏑馬が大好きだったことから、吉永さんはヨリ子さんのことを思いながら矢を放ったそうです。
(高山中2年 吉永昊志朗さん)「2走目が終わった時に僕の目から涙が出てきて、天国にいる祖母を思い出して、祖母のことを思いながら、走っていました」
吉永さんは、9本中、7本の矢を的中させ、活躍しました。
高山流鏑馬の模様は、MBCテレビで来月3日の午後3時55分から特別番組として放送します。

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