親鳥いない幼鳥が北帰行のタイミング逸した? ツル17羽 異例の居残り 昨秋、鳥インフルで1500羽が死ぬ 出水平野

出水平野に居残るナベヅル=6月28日、出水市

 出水平野に居残るナベヅル=6月28日、出水市

〈アップで見る〉出水平野にいるナベヅル=6月28日、出水市

 〈アップで見る〉出水平野にいるナベヅル=6月28日、出水市

 4月上旬にツルの北帰行がほぼ終わる鹿児島県出水市の出水平野で、今年はナベヅルがいつもより多く残っている。6月28日現在、17羽が確認されている。
 県ツル保護会によると、けがをして長距離の渡りができないツルが1~3羽、居残る年がある。今年は翼を傷めているのが2羽いるほか、成鳥の姿も見られるという。
 出水平野では昨年11月以降、鳥インフルエンザの影響などで約1500羽のツルが死んだ。同会は「親鳥が死んで、幼鳥が北帰行のタイミングを逃したという声もあるが、はっきりとした理由は分からない。静かに見守ってほしい」としている。

コメント