今年の鹿児島県産米「やや不良」 7月中旬の日照不足、9月の台風が影響

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九州農政局は14日、2022年産水稲の作付面積、予想収穫量(9月25日現在)を発表した。青刈りを含む鹿児島県の作付面積は2万2500ヘクタールで、前年から200ヘクタール減少。普通栽培の10アール当たり収量は476キロとなり、作況指数(平年作=100)は97の「やや不良」が見込まれる。
同農政局によると、県内の普通栽培は、7月中旬の日照不足で穂数が平年よりやや少なくなった。8月に入って天候が回復して全もみ数はやや多くなったものの、9月の台風14号の影響もあってもみの肥大・充実を示す登熟は平年を下回った。地区別の作況指数は98~95といずれも「やや不良」となった。
既に収穫を終えた早期栽培は、3~4月の田植え期に日照不足に見舞われたが、高温で生育が促進。作況指数は101の「平年並み」となった。普通・早期を合わせた作況指数は98の「やや不良」。
備蓄米、加工用米などを除いた主食用作付面積は1万6600ヘクタール(前年比500ヘクタール減)で、予想収穫量は前年実績を3400トン下回る7万8500トンとなる見通し。高齢化による離農などが要因とみられ、予想収穫量の公表を始めた08年産以降で初めて8万トンを割り込んだ。

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