南さつま市の観光宿泊施設「笠沙恵比寿」、日清丸紅飼料に譲渡へ

町田正聡2022年6月26日 10時15分

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南さつま市は、民間に公募していた市所有の観光宿泊施設「笠沙恵比寿」(同市笠沙町)の譲渡先について、飼料メーカーの日清丸紅飼料(本社・東京都)を候補に決定したと10日、発表した。

同社は水産用の養殖飼料を開発する研究施設を整備する計画で、2024年4月の事業開始を目指す。

 市によると、同社は1957年設立、資本金55億円。

全国に畜産・水産飼料の生産・販売拠点があり、県内では鹿児島市に工場がある。

計画では愛知県田原市の水産研究所を移転。従業員は15人で、3人を地元から採用する。

市は9月の市議会で承認を得たのち、10月に正式契約の予定。譲渡希望価格は約2100万円。

 笠沙恵比寿は2000年、合併前の旧笠沙町が滞在型の観光宿泊施設として開設。

15年度からJTBの子会社が指定管理者として運営してきたが、19年度で撤退し休館していた。

20年度に民間譲渡先を公募し2法人の応募があったが選定に至らず、今年1~3月の再公募に日清丸紅飼料1社が応募した。

(町田正聡)

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