奄美をコーヒー豆の一大産地に…大阪から移住した男性、10万本目指し植樹続ける

コーヒーの苗木を植え付ける宮出博史さん(左)ら=奄美市名瀬芦花部

 コーヒーの苗木を植え付ける宮出博史さん(左)ら=奄美市名瀬芦花部

コーヒーの苗木を植え付ける宮出博史さん(左)ら=奄美市名瀬芦花部

 コーヒーの苗木を植え付ける宮出博史さん(左)ら=奄美市名瀬芦花部

 鹿児島県伊仙町犬田布の農家宮出博史さん(46)らが、奄美群島でコーヒー豆栽培を新たな産業にしようと、コーヒーの木の植樹に取り組んでいる。2030年ごろをめどに10万本の栽培を目指す。「奄美を国内最大の産地にしたい」と意気込む。
 宮出さんは大阪府出身。07年から徳之島でコーヒー栽培を手がける。現在、徳之島、伊仙の両町で2500本を育てる。18年から3年間は、伊仙町地域おこし協力隊員として携わった。
 奄美での取り組みは、徳之島で得たノウハウを生かし、次の世代が新規就農する際の基盤づくりにする目的。新たに農業法人も立ち上げた。10万本を達成できれば、20トンの豆を収穫できる見込み。
 奄美市名瀬芦花部の荒廃農地約10万平方メートルを購入し、約1万本を育てる予定。20、21の両日、社員や島内外の農業研修生、地元住民ら約50人と苗木200本を植えた。
 宮出さんによると、国内に流通する豆はほぼ輸入に頼る。国産は極小規模で、露地栽培では海外産地と生育条件が近い奄美が北限とされる。「芦花部は寒暖差があり、直射日光も避けられて栽培条件が良い。コーヒー栽培を産業として次世代につなげたい」と話した。

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