「進む軍事同盟の準備…戦争しないための外交こそ必要」 米軍施設「反対」訴え集会 馬毛島、辺野古、佐賀から活動報告 鹿児島市

「馬毛島に軍事基地はいらない」と訴える山内光典会長(中央)=11日、鹿児島市の宝山ホール

 「馬毛島に軍事基地はいらない」と訴える山内光典会長(中央)=11日、鹿児島市の宝山ホール

 「なくそう!日米軍事同盟・米軍基地」をテーマにした平和集会が11日、鹿児島市の宝山ホールであった。「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」(西之表市)の山内光典会長(72)らが登壇し、鹿児島や沖縄で進む基地建設や日米合同訓練への反対を訴えた。12日にも市内でシンポジウムなどがある。
 全国の平和団体などでつくる実行委員会の主催。馬毛島での米軍機訓練移転を伴う自衛隊基地整備や奄美大島での日米合同訓練の定例化など「鹿児島で軍事同盟の強化が進む」として、県内で初めて開いた。
 山内会長は「騒音などにより島民の平穏な生活は根底から壊れる。絶対に容認できない」と訴えた。沖縄県名護市の辺野古新基地建設や佐賀空港へのオスプレイ配備に反対する地元団体による活動報告もあった。
 約800人が参加。県実行委員会の松下賢治実行委員長(73)は「戦争準備ではなく、外交などによる戦争をしないための準備が必要。声を上げ続けたい」と話した。

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