搾乳から一貫生産、とびきり新鮮な濃厚ソフトできた~! 酪農志し千葉から移住 せっせと9年、愛情かけた30頭 念願の直売所も完成

念願の直売所をオープンした西ノ村高志さん一家=湧水町木場

 念願の直売所をオープンした西ノ村高志さん一家=湧水町木場

 鹿児島県湧水町木場に千葉県から移住し、酪農業「西ノ村ファーム」を営む西ノ村高志さん(36)幸美さん(36)夫婦が3月下旬、ソフトクリームとチーズを販売する直売所を開店した。愛情をたっぷり注いだ牛から搾った牛乳で作る商品は「これ以上ない鮮度。ぜひ一度食べて」という自信作だ。
 西ノ村さん夫婦は、酪農ができる環境を求めて、2011年に同町に移住。技術を学ぶため2人で酪農ヘルパーとして会社に勤め、14年に独立して乳牛を飼い始めた。現在は約30頭から1日約400キロを搾る。
 こだわりは餌。できるだけ輸入飼料に頼らないよう毎日畑に出掛け、2人で軽トラックいっぱいの青草を摘む。「いつかは6次産業化して直売所を開きたい」との思いを温め、3年ほど前から商品開発を進め開店にこぎ着けた。
 高志さんが手作りするチーズはモッツァレラ(550円)とボッコンチーニ(600円)の2種。今後マスカルポーネやリコッタなども販売予定だ。ソフトクリーム(400円)は原料の9割が生乳で濃厚な味わいながら甘さ控えめ。ミニ(300円)もある。
 幸美さんは「搾乳から製造まで全て自分たちの手で丁寧に作っている。いずれは町の特産のブルーベリーやお茶などを使った商品も作りたい」と意気込む。
 牛の世話と製造を並行し天気を見ながらの営業のため開店日は不定期。西ノ村ファームのインスタグラムで告知する。https://www.instagram.com/nishinomurafarm/

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