日本純粋の在来馬・トカラウマ「カケル」天国へ 平川動物公園、残るはコタロウ1頭に…県天然記念物

老衰で死んだトカラウマのカケル(平川動物公園提供)

 老衰で死んだトカラウマのカケル(平川動物公園提供)

〈関連〉平川動物公園では残る1頭のトカラウマとなった雄のコタロウ=2021年9月撮影

 〈関連〉平川動物公園では残る1頭のトカラウマとなった雄のコタロウ=2021年9月撮影

 鹿児島市の平川動物公園は19日、同園生まれのトカラウマのカケル(雄)が18日朝死んだと発表した。死因は老衰で27歳1カ月だった。
 同園によると、2020年から時々、自力で起き上がれなくなるなど足腰が弱くなり、治療していた。
一般公開は続けていたが、数日前から体調を崩していた。
 トカラウマは日本純粋の在来馬で、県指定天然記念物。カケルが死んだことで同園ではコタロウ(雄)1頭だけになった。福守朗園長は「園内を散歩し、来園者にも親しまれていた。トカラウマ自体の数が減っている中、残念だ」と話した。
 鹿児島県ホームページによると、トカラウマは体高110~120センチの小型馬。1960年には32頭まで減少したため,県内各地へ分散された。平川動物公園のほか、十島村中之島などで飼育されている。

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