桜島フェリー減便へ 利用者減少受け 鹿児島

鹿児島市が運航する桜島フェリーは経費削減のためフェリーを1隻売却するのに伴い、2023年度から減便され、よりみちクルーズも廃止される見通しとなったことが、30日の鹿児島市の船舶事業経営審議会で報告されました。鹿児島市船舶局 有村隆生 局長「現行の運航体制を継続した場合、事業運営が困難な状況が想定される。」鹿児島市船舶局によりますと、桜島フェリーの2021年度の利用者数は、コロナ禍前の2019年度と比べて36.3%減の199万3千人となっています。背景としてコロナ禍だけでなく、人口減少や東九州自動車道の延伸が指摘されていて、船舶局はコロナ禍が収束して利用者が増えても、事業運営が厳しい状況は続くとみています。そのため経費削減策としてフェリー1隻を売却するということです。鹿児島市船舶局 有村隆生 局長「アフターコロナで利用者数回復を想定しているが、将来的に長い目で見ると利用者の減少を想定している。」4隻体制とすることで、年間1億2100万円の経費削減が見込まれていますが、現在15分間隔で行われているフェリーの運航が20分間隔となるほか、桜島フェリーで実施している「よりみちクルーズ」も廃止される見通しです。船舶局は、利用者が多い通勤通学の時間帯に配慮したダイヤ改定を検討するとしています。

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