武力攻撃時の緊急一時避難施設に地下5カ所を追加 鹿児島市4、姶良に1

緊急一時避難施設に指定された鹿児島中央駅地下通路=11日午後4時40分、鹿児島市中央町

 緊急一時避難施設に指定された鹿児島中央駅地下通路=11日午後4時40分、鹿児島市中央町

(別カット)緊急一時避難施設に指定された鹿児島中央駅地下通路=11日、鹿児島市中央町

 (別カット)緊急一時避難施設に指定された鹿児島中央駅地下通路=11日、鹿児島市中央町

 鹿児島県は11日、他国から武力攻撃を受けた際の一時避難先となり得る頑丈な「緊急一時避難施設」に鹿児島、姶良両市の地下施設5カ所を追加指定した。ミサイルなどによる被害の軽減が期待できる地下施設数は増えたものの、都市部に集中している。県危機管理課は「市町村と連携して施設の把握に努め、できるだけ指定を進めたい」としている。
 国民保護法は、住民避難に適切な規模やアクセスの良さなどの条件を満たす施設をあらかじめ指定するよう都道府県知事に求めている。これまで地下施設は鹿児島市のかごしま県民交流センター1カ所だけだった。
 追加指定されたのは、同市の県庁地下駐車場、鹿児島中央駅地下通路、鹿児島中央地下駐車場(セラ602)、西原商会アリーナ地下駐車場と、姶良市の姶良加治木福祉センター。地下6施設の総収容人数は約4万8000人。
 県は昨年7~8月、避難先となりそうな施設を全市町村に照会。寄せられた地下の候補は追加された5施設だけだった。
 今回の追加で県内の一時避難施設は計1651カ所になった。大半が学校や公民館。県は本年度中に地上施設の追加も予定している。

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