気軽に買える専門店の味!精肉店の自動販売機 鹿児島・鹿屋市

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非接触ということで、コロナ禍を背景にここ数年、鹿児島県内でも様々な物を売る自動販売機が登場しました。
そんな中、28日は、精肉店の自動販売機にスポットライトを当てます。
自動販売機でお肉を売る理由とは?
餃子に…ラーメンに…車エビまで。
飲み物が主流だった自動販売機は今、様々な物を売る手段として広がりをみせています。
鹿屋市にある創業70年の老舗精肉店です。
2022年5月、店先に自動販売機を設置しました。
販売しているのは…自販機から取り出す店の人気商品「コクの豚ロース」です。
「肉の専門店もりやま」の3代目、森山涼太さんが店の名物を作ろうと7年前に試行錯誤を重ねて完成させた自信作です。
使うのは県産の豚ロース肉。
厚さ1.5cmにスライスしてから、肉に切れ目を入れていきます。
(肉の専門店もりやま・森山涼太さん)
「切り込みを入れて味を染み込みやすくしたり、お肉をやわらかくしたりしています」
漬け込むのは、鹿屋市内のしょうゆメーカーと共同開発した特製のタレ。
みそ漬けでもなく、しょうゆ漬けでもない「口の中にコクが残る味」を目指しました。
真空パックにして冷凍の状態で販売することで自動販売機にも対応しています。
女性の手のひらよりも大きなサイズの肉。
タレが中までしみこんで、しっとりとやわらかく、香ばしい香りが食欲をそそります。
肉の専門店もりやま・森山涼太さん
「冷めてもやわらかくて、お弁当のおかずにも使えます」
「お店が休みの時も購入できると好評いただいています」
続いて紹介するのは…その名も「焼肉まぜまぜ」です。
肝付町の「肉のふくおか」は2022年、病気で亡くなった福岡修さんが20年前に自宅の敷地内に創業した精肉店です。
現在は、妻の鈴美さんや娘たちが修さんの遺志を継ぎ、女性だけで切り盛りしています。
そんな「肉のふくおか」の看板商品とも言えるのが「焼肉まぜまぜ」です。
(肉のふくおか・福岡鈴美さん)
「鹿児島に合わせて少し甘めのタレにしてあります。焼酎にも合うように、ご飯のおかずにもなるように調整してます」
「普通は『ミックス』って名前で出してるんですが、主人が20年前に店を出すとき、鹿児島らしさを出そうと。お年寄りがミックスだと、かみそうになるから鹿児島弁で混ぜくるという『まぜまぜ』にしました」
お客さん
「いろんな味が楽しめて、おいしいです」
「主人と2人で食べる時はフライパンで、たまには野菜を入れて食べてます」
「まぜまぜ」されているのは、鶏モモや豚ホルモン牛肉など6種類。
しっかりと味がついているので、火を通してそのままいただけます。
肉のふくおか・福岡鈴美さん
「ありがたいことに24時間働いてくれるので、売れ行きは上々です」
「おすすめは、炭火焼きで食べたり、フライパンで焼いたり、また煮るのもおいしいんです。キャベツとかうどんとか、水を入れずに煮込んだらめちゃくちゃおいしいです」
自動販売機で24時間、気軽に買える専門店の味。
それぞれの店に自動販売機を導入した理由を聞いてみると…
肉のふくおか・福岡鈴美さん
「3年前に主人が病気になり、そばにもいたいし、営業もしないといけないし、それで、自動販売機を導入しました」
肉の専門店もりやま・森山涼太さん
「今、自販機の設置が結構増えているのもあって話題性もありますし、店舗の看板としても商品の看板としても使えるので設置しました」
29日から始まるゴールデンウィーク。
久しぶりに再会する家族や友人と一緒に、いつでも買える自慢の味を好きな方法で楽しんでみてはいかかでしょうか。

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